“上司”と検索すれば“ウザい”が関連語として
ピックアップされていることから分かるように、
「上司」を「ウザい」と感じている人は
世の中にたくさんおられるのでしょう。では、

どうして上司はウザいのか?

人は、自分よりも弱いと思える相手に対しては、
自然と態度が大きくなりがち
です。
上司が部下に、教師が生徒に、先輩が後輩に、親が子供に、…、

「俺が来たからには、今までの古臭いやり方は捨てて…」とか、
「何やお前、そんなことも知らんかったんか!」とか、
単純に自慢するだけの人もいれば、
相手を見下して自分を押し上げようとする人もいます。

こうした態度を“ウザったい”と感じるわけです。ただしそれは、
その人が立場が上になったからウザったくなったのではありません。

もともとウザかったのです。そして、立場が上になることで、
傲慢な振る舞いもできるようになり、いよいよ
ウザったさが周囲に伝わるようになった、というだけの話です。
(「内から外へ」の原則です)

上に立てば立つほど心の汚さは隠せなくなります。
このことから逆に考えると、
もし自分がリーダになる予定があるのであれば、

まだリーダではない、自分の傲慢な心や未熟な要素が
周囲に伝わらない影響力の弱い立場のうちから、
せっせと己の心の内面を磨いておかなければならない、

ということが言えます。リーダになって初めて、
「もしかして嫌われてる?何がそんなにダメなんだ…」
と気づくようでは遅いと言えましょう。

「国を治めるなら、まずは己を治めなさい」
これは政治家向けの言葉ですが、
職場における上司や、家庭における親にも、同じことが言えます。
「人を管理するなら、まずは自分を管理しなさい」と言うことです。

(続)