約束は土曜日の午後3時だった。

当日は午前中はジムで運動し、午後は時間までテレビを見たりして過ごした。

約束の30分ほど前に着替えて出発した。

ルミノアの七分丈のバスクシャツに、ジーンショップのデニム、シューズはアバルカのブラウンのエスパドリーユだったと思う。

スタバに付き、アイスコーヒーを注文し、席を二人分確保してしばらくすると、ユリから到着を知らせるメッセージが入った。

「店の入り口に立っています」と返して待機すると、近づいてくる女性がいた。ユリだった。

こんにちは、はじめましてなどと言いながらレジへ向かう。

彼女はアイスティーを注文し、僕がお金を払う。彼女は恐縮しているようだった。タップルは、自分のプロフィールの設定に、おごります!というものがあり、デート時におごるとアピールすることで会いやすくなるシステムがある。

僕はおごります!にしていた。

アイスティーを受け取り、確保していた席に向かう。

さて、ユリだが、顔はそこまで可愛くないが、極端なブサイクでもない。化粧っ気がない地味な感じの女性だった。

そして体が非常に細く、胸がほとんど膨らんでいなかった。

ちょっとこの時点でテンションは下がっていたが、結婚相手として性格さえ良ければいいかなどとも思ったため、とりあえず話してみることにした。

声が小さい。よく聞き取れない。ボソボソっとしゃべる感じ。

自分でかなり奥手で引っ込み思案だと言っていた。

仕事は工場で電子部品の組み立てをしているらしい。

会社は地元でも有数のメーカーで、僕の勤める会社など比べ物にならないくらいの規模で、その点は惹かれた。

好きなタイプや直近の恋愛、婚活の状況について話したが、やはり外見と性格の面で、好きになるのは難しいと判断し、一時間くらいして切り上げた。

また連絡するねといって別れて帰ってきたが、もう連絡する気はなかった。

結局タップルで会えたのはユリだけだった。

その後も少し続けたが、アクティブユーザーが地元ではほとんどいないようだった。昔登録してそのままの女性が残っているだけに感じた。

タップルには見切りを付け、ネットで評判のよかったブライダルネットに入会してみることにした。

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