いろいろなモノを捨てて生きている男 -4ページ目

いろいろなモノを捨てて生きている男

いわゆる普通の生活が出来ない男の備忘録でありマス
ちょっと変わった事をしたときにアップするので
暇つぶしに見てくださいデス



9月13日 晴れ
8時起床
天気良し
ここ3日は毎日天気だが、朝は結構寒い
今日は多分5℃ぐらい
ストーブに火を入れて、出発の為のパッキング
昨日の内に大体まとめておいたので20分ぐらいで終わり、そのころにはマーロン達も起きて挨拶する
出発を前にして、持ち運んでいるネットブックと携帯の充電をフルにしたかったのだが、昨晩は
ジェネレーターの燃料切れの為、充電できなかったのが問題だったがそれ以外の準備は出来ている
荷物を持っておじさんのゲルに行く
マーロン達も見送る為に付いて来てくれる

馬はもう連れてきて、ゲル横の杭に繋がれている
おじさんのゲルの中に入り、今日までの宿泊代と馬の代金を払いお礼を言って、外に出て馬に荷物を
乗せる
皆が見守る中、荷物を乗せようとしたがすんなりとは行かなかった
昨日考えた方法は、鞍の後ろに帯を2本渡して飼料袋を釣り下げる方法だったが、どうもうまくない様なので鞍の後部に引っ掛ける様にする
そして振り分けた袋の上にほぼ空になったバックパックを乗せるが、おじさん それは良くないという
感じのゼスチャー
でも、他に方法が無くそのまま出発する事にする

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おじさん、おばさん(サウガーダルチュさんと、バットマーさん)
色々親切にしてくれてありがとう
最初は宿を移る予定だったから名前も聞いてなかったけど、
結局居心地がいいので最後までお世話になりました
マーロンとダフニー
ツェツェルレグで会ってから今日まで楽しかった
ここツァガーン湖での釣りは良くなかったけど、これから旅行で回るどこかで大物が釣れるように
願ってます
お互いに良い旅になりますように


皆に見送られての出発
記念すべき最初の歩き出しのトゥッ!は見事に空振り
馬はあさっての方を向いてとぼけてる
はずかちぃ~
腹をかるく蹴って2,3回トゥッ!でやっと歩き出す
みんなが見てるので勤めて平静を装いながらキャンプを後にする
ちょっとドキドキしてる
そういや完全に一人で馬に乗るのは、初めてなんですよね~
ほんと大丈夫かしら?と思ったのもつかのま
200mほど進んで何やら後ろが気になって振り向くと、なんと上に乗せたバックパックがずり落ちてる
わぁお!
いそいで後ろに手を伸ばし、バックを引き上げようとしたが上がらない
とりあえずそれ以上ずり落ちないように支えているので精一杯だ
これはどうしたものか
一旦止まって括り直さなければいけないのかと考えていた時に、いきなり馬が暴れだした
前足を持ち上げたと思ったら、急に左回りに回りだす
制御不能
ちょっとは堪えたものの、いかんせんまだまだ初心者
すぐに体勢を崩し、地面に叩きつけられる
人生初の落馬
しかし地面は柔らかいので、それほどダメージは受けていない様だ
たずなから手を離してしまっていたのでヒヤリとするが、幸い馬は10mほど離れたところで止まって
こちらの様子をうかがっている
馬だ暴れた為にバックパックは落ちてしまって、振り分けバックも落ちる寸前
鞍の革張りのシートもどこかに行ってしまって無い
すぐに立ち上がり、馬のたずなを取り装備の回収
キャンプの誰かに見られたかしら?とそちらを見たが人影は見当たらない
やれやれ
落ち着く為にタバコを一服する
ふーっ
何がいけなかったのか?
原因を考える
一番怪しいのは上に乗せたバックパックだろう
いままでそんなものを乗せられたことが無いのに加えて、乗せ方が良くなかったと言った所だろうか
とりあえず一旦荷物を全部外して乗せ直す
最初に乗せた方法は良くないようなので、シンプルに飼料袋の口を縛った帯、一本で吊り下げる様に変更
暫定的に今日はバックパックは自分が背負う事にする

乗せ直すのには意外と時間がかかった
落馬してから再出発まで30分が過ぎていた
気を取り直して出発する
始めて落馬したショックのせいか、少し不安だがそれを馬に気取られてはいけない
馬は乗り手の心を敏感に感じ取るらしいから、気をしっかり保つように努力する
ふと気がつくと犬が2匹付いて来ている
ゲルキャンプの周りにいて、たまに相手をしてやっていた犬だったかな?
何匹もいたから定かではないが、みんな人懐っこい犬でかわいかったなあ
なんにせよダウン気味の自分にはありがたい
少しの間伴走しておくれ

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キャンプから1kmのツァガーン湖入り口の急坂の手前で馬を降りて手で引いて坂を上る
今回の旅は馬一頭に、自分と荷物を乗せて行くのでなるだけ馬の負担を減らす為に、ちょくちょく
馬を下りて引く事にする
ずっと乗っていると尻も痛くなるし、一石二鳥だ
坂を上りきったところにあるチョルテンで休憩
チョルテンはチベットでよく見たものとほぼ同じで、峠のピークに作られていて旅の安全を
祈願する為?のものだ
モンゴルが中国を支配した元の時代からチベットとの付き合いが始まって今でもモンゴルでは
チベット仏教を信じられているらしい
そのせいか、モンゴルの人の生活や文化はチベットと似ている
タバコを吸い、寄ってきた犬を撫でながら今日の宿営地をどうするか考える
まず、第一に今日どのぐらい進めるか?
泰斗君は70~80km走っていたみたいだが自分とは条件が違う
荷物をつんでいては、それほどスピードは出せないだろう
しかし馬で進むのだから平均時速 7~8kmぐらい?
それに自分が歩いて引く事も計算に入れて、平均 5km ということにしておく
ここモンゴルの日の入りが7時ごろで8時ごろまで明るいので朝9時出発の18時までは行動
できるので休憩時間を引いて8時間
ということは1日 40km
しかし今日は落馬で時間を取られたのと、これから通過するタリヤトの町に寄って数点買い物を
して行きたい
あまり町の近くでキャンプしたくないので、タリヤトから 10km進んだ川沿い辺りを目標に
するのが妥当だろう

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さて、今回の馬旅
目指すのは北のフブスグル県の県都 モルン
ツァガーン湖からの距離は300kmぐらい?かな
いまのところ10日でいけそうな、しかもUBとバスが頻繁に行き来してる都市はどこか、
という消去法で決定
そろそろ寒くなる時期に、向かう方向が北というのがいまいち不安だが、標高はかなり下がる
はずだから大丈夫、、、、だと思う
最初西のチョルート川まで行って、そこから川沿いに北上してモルンに向かう
地図に道がのって無いルートだが、川沿いなら自分と馬の飲み水を運ばなくて済むので
その分荷物の重さをセーブできる
それに道に迷う心配も無いという良い事ずくめなルートなのだ
ちょっとアバウトすぎる気もするが、なんとかなるだろう
ならない場合はその辺は何と言うか、その、、、、 りんきおうへん って奴でよろしくお願いします

一服を終えて出発
馬を気遣って下りも引いて降りる
未舗装の道沿いに順調に進んで、最初の火山ツアーのときに来た場所を越える
馬に微妙な変化あり
馬が戸惑っているのか、強めに命令しないと言う事を聞かない
もしかするとここから先は行った事が無いのか
馬はどうやら引き返したがっているようだ
しかしそう言う訳にはいかない
きみはこれからもっとずーっと遠くまで行く運命なのだから
ドナドナドーナ、、、、

反応の鈍くなった馬を頑張って進ませる
しばらく進んで、最初の難関
川越えだ
コース取りをミスって、車やバイクで通ったときの浅くて渡り易い場所を見つけられず、ちょっと深めの
場所を渡らせようとするが馬が言う事を聞かず2回失敗
場所を変えて3回目に渡河に成功
ヤッホーィ!
ちょっと嬉しい
渡河してすぐに今日2回目の休憩
地面にすわりこんでいると人懐っこい方の犬が、すぐに足の間に入ってきてうずくまる
ほんと、かわいい奴だ
よく見るとその犬、右目が怪我をしている
結構派手な怪我だ
かわいそうに
もう一匹はちょっと離れてうずくまる
付いて来てくれるのは嬉しいけど、なんもあげられないんだけどなぁ
まあ、そのうち引き返すだろう

休憩終了して出発
しばらく進むと溶岩の固まった岩がそこらじゅうに転がるガレ場に入った
ツアーの時から気がついていたが、どうも馬は土の道を歩くのはいやな様で道路わきの
草の生えているところを進みたがる
たとえ道がフラットで歩きやすくて、道路わきが石がごろごろしていて歩きにくいが
草は生えているといった状況でも道路わきを歩きたがるので困った
それならそれで馬の行きたい道を行かせてやりたいが、そうも言ってられない場合もおおい
溶岩地帯に入った今が正にそうで、フラットな歩きやすい道路を避けて道路脇の
草が生えているが岩ゴロゴロのルートを行きたがる
当然スピードは極端に落ちるし、それだけじゃなくしょっちゅう進めない場所に入り込んで、
立ち往生して引き返す羽目になる
気を抜くとすぐに来た道を引き返そうする
戻る方向に進むのはやる気を見せるが行きたい方向にはなかなか行ってくれない
切れそうになる
もちつけ、いや、おちつけ
たぶん彼(うま)はこんな溶岩ゴロゴロの道は生まれて始めてで、チョー怖がっている
ここは歩いて引くのがベター
普通の草原に出ればまた元気に歩いてくれるに違いない
とポジティブシンキング
降りて馬を引く
歩いて引けば馬は道路も歩いてくれた
最初からこうしていれば良かったなぁ
でも勉強になったですよ
ほんとに

しばらく溶岩のガレ場が続く
ひたすら未舗装の道を馬をひいて歩く
そしてやっとタリヤトに到着
時間は14時
ツァガーン湖からタリヤトまで 16km
ここまで5時間も掛かっている
時速何キロ?
精神衛生上良くなさそうなので考えない事にする
それとまだ犬達は付いて来ている
おいおい
ずいぶん君達の行動半径って広いんだね
そろそろ帰らないと夕飯に間に合わなくなるよ、、、、、、

町に入る手前の川、ソマン川の橋を渡るのにまた馬が言う事を聞かず渡ってくれないので引いて渡る
橋を渡るのも初めて、、、だよね、多分
町に入り買い物をする店は後回しで、まずは食堂を探す
朝食も取ってないのでかなり空腹である
しかし時間帯が悪いのか、それらしき店は見つからない
すると英語を話す中学生ぐらいの少年が話しかけてきた
おお
天の助け
少年にどこかやっている食堂は無いか聞いてみると、家に来ればと言う
聞けば、彼の家はG.Hをやってるという
場所をきいたところちょっと離れた場所なので、まず買い物をしてから行く事にして少年と別れる
2軒の雑貨屋で
予備の飼料袋      ×2枚 1600 Tg
2m幅の綿の保温マット  ×2m  11000 Tg

フルーツジャム     ×1 1200 Tg
板チョコレート ×1 1500 Tg
バターキャンディ    ×1 1000 Tg
パン          ×1 850 Tg
を買い、そのG.Hに向かう

そのG.Hは赤い屋根で白い壁、看板も無いただの一軒家だった
名前は Tunga G.H
商売熱心なおかみさんは副業で英語塾をやってるらしく(宿の方が副業か?)英語が堪能
うちの宿は馬がいても大丈夫
中庭に馬の食べる草が一杯ある、水も家のすぐ横にあるから飲ませられるし、ホースツアーも
やっていて使用人が馬に詳しいから、なにか聞きたい事があれば聞けるなどとおっしゃる
ほかにもいろいろ心を揺さぶる魅力的なことを述べてくれたのだがここでは割愛する
とりあえず食事だけのつもりだったが、色々対策を考えなければならない問題もあるし、携帯等の
充電はして置きたかったので、今日はここで1泊する事にする
本当はシャワーを浴びたかったのが大きいんだけど
はは
もう5日シャワーレスなもんで

馬を中庭に入れる
ここまで付いて来ていた犬達
中庭に入ろうとするもここでシャットアウト
かわいそうだがここでお別れだ
じゃあな!
馬をトタンの塀の支柱に繋ぎ、荷物を降ろす
鞍も外してみると、鞍を載せてある背中の部分はかなり毛が薄くなっていて所によっては皮膚が
硬くなっている
これは鞍ズレ?(床ずれの親戚)かしら
いや
毛はかなりだけれど、皮が硬くなってるので今のところ問題はなさそうだ
でもこれはかなり頻繁に蔵を着けて人間を乗せているって事だろう
そして、よく見るとこの馬、モンゴルの馬にしては体格が大きい
それによって推察される事は、この馬は乗りやすいので多用されていたと言う事
それともうひとつ
いまさらなのだが、この馬はあまり若くないということだ
ふーむ、、、
総重量 110kg ちょいをのせて、10日間毎日 40km 移動というハードな仕事をさせて大丈夫なのか?
旅が終って売るときに問題にならないか?
、、、、それはもう考えてもしょうがない
なんとかなるだろう

とりあえず食事
グリヤシを頼んで、待つ間に荷物を部屋に運び込む
この宿、出来て間もないようで、まだ新しいので部屋はきれいだ
ツインの部屋で宿代は10$と言うのを値切って8.5$(なぜか$でいわれた)食事は 4000 で了解した
自分の選んだ西側の部屋はなぜかコンセントが付いて無い
コードと電気は来ていたので、いつも持ち運んでいるコンセントを勝手に付けさせて貰う
それは外付けのコンセントにコードをつけて、先にクリップを付けたもので、たまにコンセント無しの
部屋に泊まった時に使っていたものだ
最近は使う機会も無く、今回久しぶりに使った
トイレは屋外
中庭の掘っ立て小屋
で、シャワーはどこかと聞くと無いと言う
へ?
そりゃないよ(涙)
シャワーも無い宿が 10$?
なめとんかい!(怒)

その後も悲劇はつづく
1時間待たされて出てきた料理は、羊肉とジャガイモを炒めてケチャップで味付けして
ライスの上に乗せた、グリヤシとは似ても似つかぬ料理だった
これで 4000取るんかい!
本物はトマトベースのソースで柔らかく煮込んだ肉の料理なのに
とほほ
それと部屋で食事が出来るのを待ってる間、タバコを吸っていたら建物全体、禁煙だと注意される
とほほほ
しかたなく食事を済まし、馬に水を飲ませようと言われた場所に馬を連れて行くが、その水溜まりは
泥水と言って良いものであって、当然馬はそんなもの飲もうとしない
もうね、なんてゆうか、、、、、もう一度書いておこう
この宿の名前は Tunga G.H
赤い屋根が目印の トゥンガ ゲストハウス!

馬をソマン川まで連れて行くのもしんどいので、宿の洗濯たらいに飲料用の水を勝手に使って飲ませる
それとどうしても頭だけは洗いたかったので、やはりたらいを使って済ませた
夕食をまたここで頼むのは避けたかったので、買い物に出てインスタントのキムチラーメンとビールを
買って帰る
外に犬は居なくなっていた
多分帰ったのだろうと思うと少しさびしい
今日は大変だったこともあって少しセンチなきぶんだ
いかんいかん
明日もがんばらなきゃならない
気合を入れていこう

なにかと自分の期待の下の方を低空飛行してくれる宿だったが、すべて駄目だった訳ではない
温水暖房で夜でも寒くない事と、夕方宿に帰ってきたあの少年に、移動が終った馬に
草を食わせる為、轡を外してやる事を教わった事は良かった事であった
たしかに轡をしたままでは食べずらいだろう
ちなみに轡は口に咥えさせる金具
轡の外し方は頭絡(ハミ)という皮ひもで頭に固定してあるのだが、それをいったん緩めて
轡だけを外し、頭絡をしめなおす
おお
すごく重要な事を教えて貰った気がする
少年、感謝しますです
ここで教えて貰わなかったらどうなっていただろう
途中で気づいただろうか?
今日ここの宿に泊まらずに、どこかでキャンプしていたら、まあ絶対気づかなかっただろう
というかあまりにも自分が馬について知らない事が多すぎる
こんなんでほんと大丈夫だろうかと不安になる

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明日もいい天気でありますように

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