かわいそうだけでは助けられない 野良猫さんのこと⑫ | 城下町にゃんこの会 保護猫たちの日記

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飼い主のいない猫たちの不妊手術TNRを中心に 保護猫たちのずっとのおうち探しの活動をしています
毎月第三日曜日譲渡会 開催しています

おはようございます 奥です。

 

殺処分しないで とか 殺処分ゼロと人々は叫ぶけれど
その方法は? 行政がたくさんの犬猫を保護したり
保護団体がたくさんの犬猫を保護したり そんなことでは
絶対に解決しません。
素敵な家族が見つかる子なんて ほんの一部なんだから
すぐに飽和状態になるのです。

では? どうしたら?
それは お外に生きる猫を減らすこと これしかありません
だからこその TNR+S  捕獲して手術してリターンして 

そしてサポートしていく この方法以外に 今は

不幸な猫を減らす方法はないし 真の殺処分ゼロはないと
私は考えています。


以前にも書いたことのある和歌山市内 ある北部の団地の 
野良猫さんのこと少し聞いてください。

その団地には たくさんの野良猫さんがいました。
そして 餌やりをしている方は ご近所から苦情を言われ嫌われ
また 猫たちも嫌われ邪魔にされ 水をかけられたり
追い払われたりしていました。

私たちはその団地のMさんからご相談をうけて

方法をじっくりと話し合いました。
野良猫問題の解決方法は 今いる野良猫さんだけで
終わらせる事しか方法はなく そのためには 
猫たちの不妊手術しか解決できないと
私の方からは 話させていただきました。

そして 団地内の話し合いが行われ 皆さんが費用を少しずつ
出し合い 不妊手術をしようということになったのです。
これって 素晴らしい事と思いませんか?


ほとんどの方が野良猫を迷惑に思い 
どうせ捕まえるなら保健所に連れて行ってくれ 

もう我慢なんかできない と言われた方も 

しぶしぶでしたが 合意してくださったんです。
ある一人の しかも野良猫に迷惑してたMさんの行動が
皆さんを動かしたんです。

そして TNRがはじまりました。
まずは 私たちによる子猫の捕獲保護 そして大人猫さんの捕獲



 



この後は このMさん そして餌やりのKさんが 協力して
捕獲 搬送 リターンをしていきました。
どうぶつ基金さんの無料チケットも自治会として申し込み
少しでも費用をおさえるようにと随分な努力とご苦労を

されたことと思います。 そして2か月をかけて 
20命をこす猫たちの不妊手術が無事 おわったのです




餌やりのKさんについては 置き餌をしないこと トイレを準備することを
約束していただき 平和な生活へのスタートをきりました。
その後は 発情期に眠れないほどうるさかった声も聞かなくなり
猫たちの行動範囲も狭まり 糞尿問題は多少残りましたが
団地の住民間の争いもなくなったそうなんです。



猫にご飯を与えて可愛がる方も 猫を邪魔に思う方にも
納得していただく方法は 不妊手術を施して一代限りの命として

見守るしか方法はありません。
今 目の前にいる猫だけを万が一 保護できたとしても
また 保健所に持ち込んだとしても何の解決にもなりません。
事実 この地区にも この後 新猫が何度かあらわれました。
おそらく他の地区からの流入があったのでしょう。
その際も またTNRで解決していっています。

不妊手術を施された猫たちは 徐々にその数を減らし
やがてはいなくなります。
まずは さくらねこの歩く街 和歌山にしてみませんか?



私の自宅前のさくらねこくん