マリオカート8DX アプデ第5弾による変化から考える強カスタムについて。
今回のアプデ第5弾では、第4弾時ほどの影響力はないが、一部キャラやパーツで上方修正が行われ、強いと呼べるカスタムに少しだけバリエーションが増えた。
また、アプデ第4弾中盤以降から流行したヨッシー帯(ヨッシー、キャサリン、ピーチ、デイジー)のカスタムも引き続き流行の様子が見て取れるため、
・増えたバリエーションであるタヌキマリオ帯(むらびと♂、イカボーイ)カスタム
・ヨッシー帯カスタム
についての記述を行う。
さむねいる
・ヨシ熊
地上速2.75、ミニターボ値5.25、重さ2.25
最初に紹介するのは、アプデ5弾直後の現在、最も流行っていると体感できるヨシ熊(画像左)である。
まず特徴として非常に高いミニターボ値が挙げられる。
ヨシ熊のミニターボ値5.25はワルイージハナチャンの4.25、アプデ第4弾直後に最初に流行り始めたロゼ熊の4.75、アプデ第4弾中盤以降に流行り始めたヨシトルの5の全てを超える高さを誇る。
これにより、あらゆる場面で青ターボを差し込める、オレンジターボにしかならなかったカーブで赤ターボを溜められるようになる、被弾後すぐの青ターボ発動→最高速度へ即時復帰が早くなるといった変化がもたらされる。
ただし、この特徴を得るために速度ステータスと重さを犠牲にしている。
まず速度ステータスにおいて、ヨシ熊は地上速が2.75であり、ワルイージハナチャンの3.5から大きく落ちている。
ロゼ熊らの3.25、ヨシトルの3と比較しても落ちているため、ヨシ熊はミニターボ値5.25を活かして、常にミニターボ加速をする必要がある。どちらかというと、TAの軽量級の走り方が要求される上級者向けカスタムと言える。
また重さもワルイージハナチャンの3やヨシトルの2.75と比較して大きく落ちているため、相手との接触に弱い。
ただ、ミニターボ値が高いために早溜め精度が不十分でも高難易度な走法の真似が簡単(7Dなど)というメリットも合わせ持つため、TAのような完璧な操作でなくても強みを活かしやすい。
・ヨシトル
地上速3、ミニターボ値5、重さ2.75
画像左のヨシトルはアプデ第4弾の中盤から流行り始めたカスタムである。
地上速+ミニターボ値が8になるカスタムの中で、トルネードの縦長車体(ハナチャンと同じ)、加速値4.25以上、重さなるべく3(2.75で妥協)を目的に構成されている。
また、前述ヨシ熊よりは1段階劣るが、ミニターボ値が5と非常に高い値を誇るため、ミニターボ加速で相手を抜き去ることを主眼においたステータスになっている。
ステータス上は速度ステータスが低いほどミニターボ値が高い、また逆に速度ステータスが高いほどミニターボ値が低くなる傾向にあり、互いにトレードオフな関係が成り合っている。だが、実際はアイテム無しの純粋な速力勝負において、ミニターボ値が高いほど速いタイムを叩き出せる(ムーンリッジ・ハイウェイなど例外もあり)。
ただし、アイテムのキノコやキラーはミニターボ値が全く無関係で速度ステータス依存の速さとなるため、打開の走り方では速度ステータスが高い方が速い。
ヨシトルの地上速3-ミニターボ値5は十分にミニターボ値に振ったカスタムである。
・タヌトル
地上速3、ミニターボ値5、重さ3
前述ヨシトルのデメリットとして、重さ3を目指したくて到達できていないことが挙げられる。
マリカ8DXにおける重さステータスは、アプデ第2弾時に小数点以下反映の挙動に修正されたが、加速時には小数点以下切り捨て挙動のままである。なので、ヨシトルの重さ2.75は重さにおいて最も効率が悪い値と言える。
タヌキトルネードはこれを克服したカスタムである。
そのため、地上速3-ミニターボ値5の高い速力を維持しながら重さ3による安定度を有している(通常、高ミニターボ値カスタムは重さが軽くなる傾向にある)。
ただし、ヨシトルとの比較として、滑りにくさが3.5→3に減少しているデメリットがある。
滑りにくさは、滑らないことによるインコース攻めや、滑りによる減速の抑制に関わるステータスなので、0.5(2段階)の減少は操作感にもタイムにも影響してくる。
よって、ヨシトルとタヌトルは、重さによる安定感or滑りにくさの安定感の選択で選ぶカスタムと言える。
・ヨシパタ
地上速2.25、ミニターボ値5.5、重さ1.75
・タヌパタ
地上速2.25、ミニターボ値5.5、重さ2
タヌパタは前述のタヌトルのように、ヨシパタの重さ1.75を2にするためのカスタムである。
パタテン選択によるミニターボ値5.5のカスタムなので、ほぼ常時加速することになり、加速時の重さ小数点以下切り捨てがほぼ常時発動してしまう。
するとヨシパタの重さ1.75は-0.75されて1になってしまうのに対し、タヌパタを選択すると常時2のままにできる。
また、ヨッシー帯をタヌキマリオ帯に変更すると発生するデメリット、滑りにくさ-0.5という大きな変化に関して、タヌパタは3.25という最低限確保したい数値(感覚論)を満たしているため、明確なデメリットにはなりづらい。
アプデ第5弾直後の現在、以上が強いと呼べるカスタムとして挙げられる。
アプデ第4弾中盤以降から流行り出したヨッシー帯のカスタムが依然として強く、アプデ第5弾でヨッシー帯亜種として上方修正されたタヌキマリオ帯が新たな選択肢として浮上した。
ヨッシー帯の台頭に伴い、ヨッシー帯の無敵時間が削られたが、減った無敵時間による影響よりも、強いカスタムで走ることの影響が総合的に大きいと言えるため、現在は少々無敵時間が短い状態が甘受されている。
また、アプデ第5弾で同時に上方修正された、
・わくわくビートル、クッパシップ(水中特攻)
・スケルトン、モト・ドーザー、きせかえスクーター
・タヌキバギー、クッパクラウン、マスターバイク零式
は、熊ネコトルネードと比較して反重力速度などが著しく負けているため、上方修正されたところで使い道は見当たらない。