大学の研究室 | ポカポカの思いつき日記

ポカポカの思いつき日記

日常生活で思いついたことや思っていることを書き残すメモに近いブログ。

今はどうか分からないが、私が経験した昔の研究室について記しておきたい。。

 

昔の研究室は教授を頂点とし、その下に2人の助教授と2人の助手がいるのが普通の構成であったが、私が入った研究室は2人の助教授と1人の講師、そして1人の助手であったと思う。研究室内は完全に縦割りで、基本的には指導教官として助教授の下に学生と助手が割り振られ、学生は助教授の指導の下で卒業論文を仕上げるシステムであったが、私のいた研究室では助教授と講師に学生が割り振られそれぞれ卒業論文を仕上げる感じであった。なお助教授間、あるいは助教授と講師間は完全に独立しており同じ研究室であっても部屋は違うしお互いの交流もほぼ無い状態であり、研究室の全スタッフが集まったのは卒研発表後の飲み会だけだったと思う。

 

ついでに当時の教授というものについても記しておきたい。

まず教授は教授になった時点で研究者としての上りで、これはどこの研究室もそうだったと思うが、教授になった以降授業をすることはないし、学校に来ることもほとんどなくなる。メインの業務は学会関係やメーカーでの講演などに費やされていたように思う。私が入った研究室の教授は非常に極端で、学会関係の業務を引き受けアメリカに在住していた。教授が日本に帰って来るのは院試のある9月の1週間と卒研の発表などがある3月から4月頭までの数週間だった。私がこの教授と会話をしたのは2回しかなく1回目は9月に帰国した時に推薦状のお願いをしに行った時と卒研時の質問で「卒業後の進路はどこ?」と聞かれた時で、時間換算でトータル2分未満であった。

 

こんな感じでどこの研究室も助教授が研究と学生の指導の中心であり教授はドクターに行けるぐらい優秀な学生を除いて配属される学生に興味を払うということも無いし名前や顔すら覚えることも無い。事実私が卒業してから2年ぐらい後にこの教授が何らかの賞を取った祝いのパーティーに出かけたのだが、全く私のことは覚えていなかった。

 

今も昔のような感じであるのなら研究室を選ぶ際には教授で選ぶのではなくその下の助教授の人柄や実績を見て選ぶべきである。なぜなら配属される助教授の人間性と合わなかった場合、研究室生活は地獄になるし、最悪自分の専攻が嫌になり大学院進学を断念したり全く関係の無い分野へ就職することを希望するようになる。これは経験者からの真摯な忠告である。