次期アメリカ大統領にトランプが当選。何がどうなるか。

トランプ本人
どうやら本当に無軌道で我慢のきかない人間らしい。選挙に勝って余裕のある様子を見せたのは短期間。コメディー番組でからかわれただけで逆上。コメディアンに食ってかかる。副大統領候補のペンスが観劇した舞台(大統領選以前から日本のメディアでも話題になっていた『ハミルトン』)の役者がカーテンコールでトランプ・ペンス政権に向けて多様性を守るよう求めるメッセージを読み上げた件でもブチキレ。ペンス本人は笑顔で退席しているのに。
早々にオバマケアを始めとして複数の話題になっていた政策を撤回ないし緩和する方向に動いている。他方、メキシコ国境の長城は、まだ作ると言っている。

トランプ陣営
恐らくトランプ本人の方針が無軌道で素朴な縁故主義+論功行賞主義。ただし、すでに論功に漏れている者が出ている。また、陣営内に反ユダヤ主義を掲げるニュースメディアの所有者と敬虔なユダヤ教徒が雑居していたりと、どうやら火種は多そう。
娘のイヴァンカ、その夫のクシュナー(この人が敬虔なユダヤ教徒)がキーパーソンの模様。娘婿クシュナーに対するトランプの信頼は尋常でなく厚い。

なお、トランプの支持勢力には、うっかりすると気に入らないジャーナリストを殺害しかねないような連中もいるらしい。こうなると、もはや私の知っている先進国ではない。

有名キャスターをここまで脅していたトランプ陣営
2016年11月18日(金)16時42分
ジェレミー・シュタール Newsweek日本版

トランプ支持者
いろんな人間の寄り合い所帯だが、選挙戦中にトランプが勢いに任せて言ったような事柄を文字通りに実行するよう期待する人も確実にいるとのこと。
ヘイトスピーチや落書きを含む器物破損、嫌がらせが増えているとか。

反対派
デモは一週間以上続いて、落書きを含む器物破損やらはこっちからも出ているらしい。まぁどこにだっていろんな奴がいるってことですね。

アメリカ国内については殺伐とした空気が伝わってくる。


台湾
トランプはそもそも台湾という土地の存在を認識しているのだろうか。しかし常に中国の巨大な圧力にさらされている台湾の、成立したばかりの蔡英文政権にとっては、アメリカとの良好な関係や、アメリカを含むTPPへの加盟が切り札だった。下記参照。

トランプ政権誕生で中台関係はどう動くか
2016年11月14日(月)12時24分
野嶋剛(ジャーナリスト)Newsweek日本版

蔡英文総統には、個人的にシンパシーを感じていまして、なんの力もないが応援したい。


韓国
それどこじゃない。


北朝鮮
周囲が北朝鮮どころじゃなくなっている今がチャンス!
つっても世代を経るごとに指導部はどんどんクシャクシャになってきているよ!!
つぶれるまで時間の問題だと思うな!!!


ロシア
個人的には、北朝鮮の現政権をしれっとロシアが潰して、「人権を守るため」とかなんとか言って実行支配下に置く可能性が否定できないんじゃないかと思ってるんですけどね。韓国とアメリカの連合が(この政治情勢下で!!!)北朝鮮を積極的に潰しに行けるとは思えず、中国は近頃は国内の情勢が優先みたいな感じだし、さりとて正恩くんに核兵器遊びもさせていられないでしょう。弾頭数はどんどん増えるし、ミサイルの技術も向上が止まらない。北朝鮮国内は国民の不満が待った無し。どんどん膨らんでいくゴム風船。事態はいずれ破局を迎える。強い拡張主義と恐るべき行動力を保持しているロシア・プーチン政権が北朝鮮抹殺に一番近いと思うんですが。

あと、国際刑事裁判所から離脱しましたね。アフリカ諸国の脱退が相次いでいるときに。欧米主導の国際秩序をガンガン揺さぶりにかかっている。つよい。。。


中東
そうこうしている間にもロシアとアサド政権はやりたい放題だよ! 人権てなんだっけか……
イラク軍のモスル奪回作戦も進行中。ISは滅びるかもしれない。しかし、何も解決しそうにない。
イスラエルと米国の関係は変わる(イスラエルの中でも右派の言葉をトランプが容れている気配)とのこと。下記記事参照。

米国がイスラエルの右翼と一体化する日
2016年11月19日(土)06時50分
川上泰徳(中東ジャーナリスト)Newsweek日本版


後日、この記事にちょこちょこ書きたして更新します。
※記事公開の6時間後、記事後半に追記をしました


「オプジーボ」という、がん治療に用いる新薬があるそうです。効果が高く、副作用は少ない。うん。素晴らしい。
なんですが、薬の値段が恐ろしく高いそうです。患者は心配しなくて大丈夫です。日本人は基本的に全員国民健康保険に入るようになっており、高額療養費制度で、かかった治療費は返ってくる。

意外と知らない?医療費が戻ってくる「高額療養費制度」
morintaroさん NAVERまとめ

問題は、かかった治療費の肩代わりをする国庫が破綻すること。この薬が効きそうな患者に片っ端から投与したら、大変なことになる、と。

コストを語らずにきた代償
“絶望”的状況を迎え,われわれはどう振る舞うべきか

國頭 英夫氏(日本赤十字社医療センター化学療法科部長)に聞く
週刊医学界新聞 医学書院

日本の非小細胞肺がん患者を年間10万人と推定します。早期がんなどを除き,ニボルマブの対象になる人は5万人程度はいるでしょう。皆に1年間投与すれば,その合計額は1兆7500億円です。
現在の日本の医療費は約40兆円で,薬剤費は約10兆円ですよ? もとがこれだけのところにいきなり年間2兆円弱の負担が増すなんて,どう考えたって無理がある。何より,これがあくまで「一疾患に対する一つの薬」にかかる額だということを忘れてはいけません。私は免疫チェックポイント阻害薬の登場を契機として,いよいよ日本の財政破綻が確定的となり,“第二のギリシャ”になると考えています。


お、おいおいおい、ちょっと待ってくれ。聞いてない。オプジーボだけで国庫負担が年間2兆円増えて、そこに加えて同じような仕組みの新薬が続々登場するって? 第二のギリシャだと???
折しも、この問題に対するアクションがニュースになっていました。厚生労働省もぼんやり眺めているわけはない。

高額がん治療薬「オプジーボ」 50%値下げ了承
11月16日17:27 TBS NEWS i

厚労省は医療財政への影響が大きいとして、16日、「オプジーボ」の価格を来年2月から50%引き下げることを大臣の諮問会議に提案し、了承されました。
(中略)
オプジーボを販売する小野薬品工業は「今後は唐突なルールの変更によって経営の予見性を損なうことがないように、お願いしたい」とコメントしています。



(11/17日13時追記)なお、薬価改定の議論は半年以上前から行われており、今年(2016年)4月には、上に引用したインタビュー記事の話者、國頭氏が財務省の審議会で問題を訴えていたようです。NHKの特集記事を引用します。

“夢の新薬” オプジーボと財政危機
10月12日 18時30分
後藤匡 記者 報道局経済部 NHK NEWS WEB
(追記以上)


ところで、薬の価格は製薬会社と厚生労働省の間で決められるが、厚生労働省が「こんどから半額で売ってもらおう!」と言って、諮問機関が「イイネ!」と言ったら、今度っから製薬会社は同じ薬を半額で売らなきゃいけなくなるんですね。家電とか他の製造業ではありえないでしょう。薬の世界ってフシギ。
まぁ、どうやら国と製薬会社とでバトルが始まる感じでしょうか。そりゃ、おいそれと破綻させられません。


とかゴチャゴチャしている一方で、こんな記事が……

近赤外線でがん細胞が1日で消滅、転移したがんも治す ――米国立がん研究所(NCI)の日本人研究者が開発した驚きの治療とは
2016.11.15
小林久隆 米国立がん研究所主任研究員
イノベーションを触発するデジタルメディア Mugendai(無限大)

小林氏の開発した新しい治療法はがん細胞の死滅率が極めて高く、ほとんどのがんに適用できる。やっかいな転移がんにも有効だ。副作用がなく、必要な設備や薬品は安価なので、医療費の削減にも大いに貢献しそうだ。
オバマ大統領が2012年の一般教書演説でこの治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」として世界に誇ったことを覚えている方も多いだろう。



な、なんだぁこの虹色夢色な話は?????

はじめ、タイトルを見たときは怪しい記事じゃないのかと思いました。赤外線でがんが治るとか、「手当て」で何でも治療できると主張する新興宗教みたいじゃないですか!
が、よく読んでみると、話はしっかりしているみたいに見えます。(専門家じゃないので分からないっちゃ分からないですが)なんだ、これ無事に実用化されれば、オプジーボとか吹っ飛ぶじゃないの。なんにも要らなくなるじゃないの。

世の中進んでいるんだな、と思いましたとさ。がんは死なないうちに治療を受ければ回復できるようになるのかもしれない。スティーブ・ジョブズも早死にせずに済んだかも。
そんなバカなと言いたいですが。

“取り調べ中の暴行が死因か” 調査した大学教授が告発
11月15日 20時43分
NHK NEWS WEB

6年前、奈良県内の病院で手術を行った医師が、誤って患者を死なせたとして逮捕され、その後、勾留先の警察署で死亡しました。遺族の依頼を受けて、改めて調べた大学の教授が、医師の死因は取り調べ中に受けた警察官による暴行だった可能性があるとして、容疑者を特定せず、特別公務員暴行陵虐致死の疑いで告発状を警察に提出しました。

本当に死ぬほどの暴行を受けたとしたら、それは拷問、それも制御の効いていない非常に激しい拷問が行われたと言わざるをえないんじゃないか。
拷問があったにせよ無かったにせよ、事実をきちんと明らかにしてもらいたいし、あったとしたらただ事ではない。法律のことは詳しくないが、懲戒免職にとどまらず業務上過失致死で刑事起訴くらいせねばならないのでは。