以下の記事、非常に辛辣な事を書いています。
シリアの真の問題は化学兵器ではない
2017年5月2日(火)00時30分
ポール・D・ミラー(クレメンツ国家安全保障センター副所長)
化学兵器は製造と安全な保管にコストがかかるが、特別に有用でもない。だからこそ、冷戦終結後に主要国はあっさりと全面的に禁止したのだ。
化学兵器は、騒がれるほど兵器として優秀ではないから、大国は放棄することに同意した。もっと兵器として優秀……つまり、金をかけずに大勢の人間を殺せる……な武器は、大国が手放そうとせず、従っていつまでたっても全面禁止はされない。核兵器が良い例ですね。
前半の「化学兵器は有用ではない」という指摘は、意外でした。後半の「だから主要国が全面禁止した」という指摘は、皮肉でした。
なお、記事の本旨は「兵器の種類は問題ではなく、殺害行為そのもの、特に民間人の殺害そのものが問題だ」という、ごくまっとうな指摘。まったくその通りです。トランプ大統領は、正直、シリアの人道状況には興味がないのでしょう。人権無視の虐殺行為は、恐らく今も続いている。再度、上記記事から引用します。
今の米政府の「信条」は、化学兵器さえ使わなければ、独裁者が自国民をいくら殺害しても罰を受けないという意味になりかねない。汚くない紳士的な殺害行為なら、存分にジェノサイド(大量虐殺)をして構わないと言っているようなものだ。
紳士的な殺害行為などというものが本当に存在すると思う人は、戦争映画の見過ぎであり、道徳に鈍感なだけだ。ドワイト・アイゼンハワー元米大統領は、「私は戦争が嫌いだ。私は戦争を生き延びた兵士として、その残虐さと無益さと愚かさを知っている」と言った。
戦争は常に野蛮で不快極まりないものだ。正義の戦いだとしても。
シリアの真の問題は化学兵器ではない
2017年5月2日(火)00時30分
ポール・D・ミラー(クレメンツ国家安全保障センター副所長)
化学兵器は製造と安全な保管にコストがかかるが、特別に有用でもない。だからこそ、冷戦終結後に主要国はあっさりと全面的に禁止したのだ。
化学兵器は、騒がれるほど兵器として優秀ではないから、大国は放棄することに同意した。もっと兵器として優秀……つまり、金をかけずに大勢の人間を殺せる……な武器は、大国が手放そうとせず、従っていつまでたっても全面禁止はされない。核兵器が良い例ですね。
前半の「化学兵器は有用ではない」という指摘は、意外でした。後半の「だから主要国が全面禁止した」という指摘は、皮肉でした。
なお、記事の本旨は「兵器の種類は問題ではなく、殺害行為そのもの、特に民間人の殺害そのものが問題だ」という、ごくまっとうな指摘。まったくその通りです。トランプ大統領は、正直、シリアの人道状況には興味がないのでしょう。人権無視の虐殺行為は、恐らく今も続いている。再度、上記記事から引用します。
今の米政府の「信条」は、化学兵器さえ使わなければ、独裁者が自国民をいくら殺害しても罰を受けないという意味になりかねない。汚くない紳士的な殺害行為なら、存分にジェノサイド(大量虐殺)をして構わないと言っているようなものだ。
紳士的な殺害行為などというものが本当に存在すると思う人は、戦争映画の見過ぎであり、道徳に鈍感なだけだ。ドワイト・アイゼンハワー元米大統領は、「私は戦争が嫌いだ。私は戦争を生き延びた兵士として、その残虐さと無益さと愚かさを知っている」と言った。
戦争は常に野蛮で不快極まりないものだ。正義の戦いだとしても。
