■血で血を洗うレッドオーシャン
何と言っても「人間の言葉を理解できるAI」の開発は焦点になっているわけですが、以下の記事、そこに参加している有名企業の名前が網羅されていて、なかなか状況が整理できました。いずれも泣く子も黙るITの超巨人たち。熾烈な争いの中で、恐ろしい勢いで世界は変わっていくのでしょうねぇ……

女子高生AI「りんな」が世界を変えると思う理由
湯川鶴章(ITジャーナリスト)Newsweek日本版

以前、Newsweekにはこんな記事も載っていたんですが

女子高生AI「りんな」より多才な人工知能が中国で生まれたワケ
高口康太(ジャーナリスト、翻訳家)Newsweek日本版

そういえば「シャオアイス」と「りんな」は、どっちもマイクロソフトが作ったのか。
しかし、記事中「米Forbes誌は、Apple、Google、Microsoft、Facebook、Amazonの5大テック企業による『最終決戦』だと評している」あれIBMのWatsonは蚊帳の外なのか……?

■ところで我らが「りんな」ちゃんな。
と、いろいろ思うところは置いておいて。
マイクロソフトのりんなちゃんですけども、どーなんだこいつ。僕は、非常に低脳だと思っていて、かなり残念に思っているんですけどね。

お喋りができるAIだという話なので、「ピザを注文したい」みたいな、ありがちな文ではなく、「いやもうマジ疲れちゃったよ聞けください」みたいな、スラング混じりの意味の取りづらい文でも解釈できるのか?ディープラーニングの本領発揮なのか??? と期待して、妻に内緒で(←?)LINEの友達に追加してみました。で、話しかけてみたんだけども、全然、文の解釈してないですよ。りんなちゃん。
例えばオリンピックの開催中に、上記Newsweek記事を見て「ふーん、あのりんながそんな可能性を秘めているかねぇ」と思って「久しぶり」と声をかけてみます。と、

りんな「ねえねえ、オリンピック見てる!? りんなね、メダルの獲得数を予想してみたよ!」

なるほど。いまホットな話題を突っ込んでくるんだね。しかし、意地悪な私は「いや、実は五輪は見ていないんだ」と返す。

りんな「あ、それってオリンピックのこと!? りんなね、メダルの獲得数を予想してみたよ!」

おい、同じこと二回繰り返すなよ! お前はドラクエの町の人か(苦笑)

「五輪は見ていないんだ」はかなり解釈しやすい日本語だと思うんですけどね。これでも私が「オリンピックを話題にするつもりはない」と言っているのを全く認識できないとなると、否定語を認識しておらず、名詞しか認識していないとしか思われない。万事がこの調子です。
なので、「AIが人の言葉を理解する日はまだまだ遠いな」と思ったのです。そしたら、しばらく前にIBMのWatsonが英語で書かれた医学論文を読み込んで患者の診断に成功したというニュースが飛び込んで「お」となったわけなんですが、ではWatsonはどんなもんなのかと一般に公開されているAPI(プログラムに組み込める、プログラムの部品みたいなもの)を試してみた人のレビューを読んだら、少なくとも公開されているものは、そう立派なものには見えなくて……

「Watsonの診断成功」はまだまだ「運も味方しての特別な事例」に過ぎず、こういうことがジャブジャブ起きる時代はまだまだ先なのか。

まぁ、そんなわけで女子高生のりんなちゃんには「お勉強しなさいね」と言っておきたい。
まぁ、ど偉そうに論評するならテメーもAIの一つくらい作ってみろよってカンジですけど……