以前、バリエーションのレッスンで

ガムザッティのバリエーションが始まる前に

先生が、

この作品がcontroversial な内容を含むことは

理解している、

というような前置きを置いた上で教えに入った。

 

当時はあまり考えずに流してしまったけれど、

最近

欧米ではバヤデールの全幕は見られなくなった

という話を耳にして、

これと、先生の発言とが、線で繋がった気がした。

 

ググってみると、

2020年発行のネット記事に

ある団体が英ロイヤル・バレエ団に

謝罪を要求した話や、

別の団体がペンシルバニアバレエに

予定されていた公演を中止するよう

求めた話が載っていた。

また作品中に顔を暗く塗った子供達が

登場することについての批判にも触れていた。

 

私自身は全く知らなかったけど、

案外大きなニュースになったのかもしれない。

 

私は残念ながら生で全幕バヤデールを見たことがなく、

実は見たい作品リスト上位に入れていて、

さらに、この年末に

経理担当者さんのダメンズグランプリを読んで

ますます全幕バヤデール熱が高まっていた。

 

上述のネット記事によれば、

文化的誤解を除いた改訂版を作る活動もあるようだけど、

物語の土台部分からして

色々??な点が多いから、

間違いを正してしまったら

物語として成り立つのか否か。

私の想像力ではとりあえず限界…。

(インドなの?アラビックなの?

お寺界は肉欲棒太郎に寛大なの??

カースト制って愛の力でどうにかなるものなの???)

 

生での全幕鑑賞が難しそうなので、

とりあえずユーチューブで見付けた

マリインスキーとパリオペの全幕版を

この冬見てみた。

どちらももちろん最近のものではないけれど、

パリオペはニキヤがオーレリー・デュポン、

マリインスキ―はソロルが

昨年急逝してしまったウラジミル・シクリャロフで、

映像とはいえどちらも無料ではもったいない位の

作品だった。

そして色々な誤解の上に成り立つ

ある意味、真のファンタジーが故なのか

やっぱり面白い作品だと思う。

それだけに残念でならない。