最近のポワントにまつわる諸々、
とりあえずのとどめ
<その4>
一般論として、
ポワントは危険なものだと思う。
車の運転と同じで、
扱う者にはそれ相応の
知識と身体的条件が求められるのではないだろうか。
第何次と呼ぶのが正確なのか
もはやわからないけれど、
現在、大人バレエブーム中(日本で)と感じる。
時代を反映してか
ソーシャルメディで
大人からバレエを習い始めた
大人リーナさんの
ポワント初心者さんの映像を目にすることが多い。
教室、先生によって
ポワントを履いてよいか否かの判断基準が異なるだろうから
こんな素人の私が心配することでもないのだが、
怪我の多い半生を送ってきている身としては
「危ないよ」と言ってあげずにはいられない。
いや、実際には一度として誰かに言ったことはないのだが。
履くことで足を鍛える、
履いて気付く・学ぶことがある(履かないとわからない)、
自己責任
「ポワント危なっかしい論」が出ると
そんな言葉で反論する場面を
同じくネットの世界でよく見るけれど
どうなんでしょうね。
履いて怪我してから「危険」であることを学んでも
時すでに遅しでは、とも思う。
大人であれば、特に。
プラットフォームのソールエッジだけで
絶妙なバランスを取ってたりするのを見ると、
逆によくそこで立ててるなあ、とも思う。
もちろん、
そんなところで普通にバランスはとれないから
膝は曲げっぱなしで足首ものばせない。
(間違いなく足裏の強化には役立っていない)
そもそもプラットフォームに乗り切れてないので
本来のオンポイントにすらなれない。
この状態で半年、1年頑張った先に
何が待っているのか疑問にも思う。
膝曲げたままのエッジオンポイントで
きっと変な癖ができて、使うべき所以外の筋肉が使われて。
はたしてその間に本来のポイントワークに必要な基礎は
積み上げられていくのだろうか。
賛否両論、教室、先生毎に考え方は違うとはいえ、
やはり世の中には何にせよ程度というものがあるのでは
と心がつぶやく。