「感性」のつづき…



ある日、事務所から呼び出しを受けました。

夜勤明け。


事務長「介護スタッフが入居者と一緒に寝ているという報告を受けたが、知っていますか?」


事務所には、施設長、生活相談員、事務長、事務員、栄養士、事務方の宿直員。


「はい、私が行っていますが、それがなにか問題ですか?」


これは虚偽返答。

実際に入居者に添い寝したのは、私と夜勤のコンビを組んだ若い介護スタッフ数名。



事務長「どうしてそんなことをしたのですか?」

「質問の意味が分かりません」

生活相談員「入居者のお部屋は入居者の個室です、しかも居室利用料もいただいています。そのお部屋でスタッフが一緒に寝たことは問題だと思いませんか?」



やれやれ、このアホたちはなにも分かっていない。

まったく説明する気にもなれない。

説明してもこのバカ達には理解はできない。




「入居者の方が、お部屋で一人で寝ることをたいへん不安がられる時があります。そういう時には一緒に寝ます。それがダメならば、今後どうように対応したらよろしいでしょうか?」

事務長「…」

生活相談員「ナース(看護師)に相談して、眠前薬を処方してもらうとか…」

「とか?」

生活相談員「…」

事務所内、長い沈黙…



やれやれ、

ほんとにアンタらは高齢者介護施設の管理側の人間かよ。

認知症の方の対応も知らずに、どうやって、施設やスタッフを管理していくつもりよ。

事務方のアホさ加減に心底ウンザリしました。



夜間の高齢者の方の訴えは、そのほとんどが不安です。

その他には尿意、空腹などの生理的な欲求

そして、衝動、混乱


例の「ねぇちゃ~ん、一緒に寝て~」のおばあちゃんの訴えは


不安


一緒に添い寝すれば、落ち着きます。


適切なケア(サービス)です。


私は福祉業界にあふれる「偽善家」や「理想家」ではない為、

ハルシオン、マイスリー、レンドルミン、サイレース等

眠前薬(睡眠薬)の使用にも否定的ではありません。




補足です
福祉・介護業界には「関わり(対人技術)」だけで、
人間の問題行動を抑制、もしくは解決できるという
考え方があります。
(もちろん、そんなことはありまえません)



でも、そのおばあちゃんには睡眠薬は不要です。


入居者の訴えも読めず、

夜間の状態も把握せずに


このバカ(事務方)たちは、

介護スタッフの「添い寝」を否定したのです。


生活相談員「家族から苦情が入ると困ります」



そのおばあちゃんは入居前は独居、

お子さんたちは遠い県外、

面会があっても、GW,お盆、正月、

最近はみえてませんでした。



事務方の、現場を否定したい一心が見え隠れします。



いや、否定したいのはか…。



その陰には


現場の主任と、ベテランスタッフの思惑。


管理側の意地


そして、施設の体裁



入居者のためではなく、

まず自分、



という施設と管理側の保身のために、


若いスタッフの感性がつぶされるのです。