からかい上手の高木さん11談『手を繋ぐまでの物語⑥』 | ぽふぃのあぅあぅダイアリー

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高木さんのことをまとめるブログ11!

前回は夏祭りの前半戦をまとめました!

今回は後半戦!

『手を繋ぐ物語』はこれにて終了。

よろしくお願いします。

  手を繋ぐまでの物語⑥

夏祭り【後編】

【6】輪投げ

今度は二人で輪投げ勝負。

「えい。やあ。」と立て続けに2つ目と3つ目のピンクの輪を投げる高木さん。

3番と9番に輪が入りました。

一つ目の輪は6に入ったようです。

「やったぁ!」

と両手を握りしめる高木さん。

その結果を見て

西片は考えていました。

(合計18点…てことは、19点以上取ればいいんだな!)

そうして、自分の緑の輪を手に取り、

ふっふふ…と不敵な笑みを浮かべて、

(余裕だぜ。)

と、棒に狙いを定めます。

そして、投げようとした正にその瞬間、

「あ、田辺先生。」

「うそ!?」

(あっしまった!)

高木さんからの横槍が入り、

田辺先生がいると言われ驚いた西片は輪を明後日の方向に投げてしまいます。

それにより、1つ目は3点という結果に。

そして、すぐさま

「どこ!?」

と高木さんが見つめる方向を

振り向く西片。

「…と思ったら、狛犬だったや。」

そこには、

田辺先生に似ている狛犬の銅像が。

思わず西片は口を開け、

(や、やられた…!)

と思考します。

計画通りのような顔で

西片に目を向ける高木さん。

(高木さんめ…!)

焦る西片でしたが、

目を閉じて心を落ち着かせる西片。

再び輪を構えます。

(見せてやる…!俺の真の力…!)

そして、狙いを定めた西片は、勝ち誇った顔で輪を投げようとしますが、その直前、

「あ、田辺先生だ。」

と、再び高木さんの横槍が。

(その手は食うか!)

と輪を投げる西片。

今度は見事に9にはまりました。

(よっしゃあ!ラスト一本!)

と、立て続けに最後の輪を投げようとする西片でしたが、

「おぅ西片ぁ。」

と、横から先生の声が。

「あっあっー!」

驚嘆した西片は

また手が滑ってしまいます。

そのまま輪っかは手から離れ、1番にピッタリとハマってしまいます。

結果を見て小さく笑う高木さんと、

固まる西片。

「お。一点。」

田辺先生は残酷にその結果を言い放つと、あまり遅くならずに帰れよ、と二人に言って去って行きました。

そして、景品を選ぶ高木さん。

18点は4等に該当するようで、高木さんは一番下の棚を眺めていました。

深い落ち込みに西片は景品を選ぶ気力を失っていましたが、出店していた駄菓子屋のお爺ちゃんが残念賞と思われる景品を彼の元に運んできたことで、渋々選ぶことに。

微妙そうな顔をして中身(パンダのお面や恐竜のフィギュア等)をガサガサと確認していましたが「ん?」と、その中から何かを見つけた様子の西片。

そして、屋台から外れた場所で、二人は勝負の後の歓談をします。

「惜しかったねー西片。」

と言われ、

「あぁ…。」

と小さく返事をする西片。

「田辺先生に驚きすぎだよ。」

と若干煽られますが、

「うん…。」

と、再び小さく返事をする西片。

心ここにあらず、と言った様子の彼に

「どうしたの、西片?」

と尋ねる高木さん。

西片は、「これ…。」といって手に握りしめていたものを差し出します。

そこには、真っ赤な真珠のようなアクセサリーがついたかんざしがありました。

「さっきの景品なんだけど、

 おれ、使わないから…。」

と、弱々しく手渡す西片に、

「…ありがと。」

と言って受け取って、そのかんざしを笑顔で大事そうに持った高木さんは、

「じゃあこれ、お返し。」

と言って、背中に隠していたロボットゾンビのお面を西片に見せます。

「ん…?あ…。」

と体を少し後退させようとする西片に、背伸びして上から無理やり被せる高木さん。

「あ、ありがと…。」

と西片がお礼を言うと、

高木さんは巾着を差し出して、

「ちょっと持ってて。」

とお願いしてきます。

両手で巾着を受け取ると、高木さんは小さな手鏡を手に持ち、西片から貰ったかんざしを髪の毛に挿しこもうとします。

ですが辺りは暗いので、うまく行かない様子です。

それを見た西片は、

「あ、明るいとこ行く?」

と提案をします。

「あ。うん。」

と可愛らしく頷く高木さん。

そして、二人は明るいところに移動することになるのですが…。

【7】遭遇、そして…。

花火の時間が近づくにつれており、会場に人が集まってきていました。

周辺を見渡す西片は、

手を繋いでるカップルを見かけた後、高木さんの手元に目線を映します。

「ん?」

西片の視線に気付いて

疑問の声を出す高木さん。

高木さんは不思議そうな顔で自分の手と西片を交互に見ます。

西片は恥ずかしさで

先程貰ったお面を被って、高木さんに表情を見られないようにします。

それを見て「ふふふ」と笑って、

「西片、似合う似合う。」

と言って先を歩いていく高木さん。

西片もついて行こうと目の前に視線を映しますが、歩く人の群れに逆らうように歩く木村と高尾が目に入ります。

やばいと思って変な奇声を発しますが、

(でもセーフ!

 お面被ってるから!)

と思考しますが、

「よっ、西片。」

バレバレだったようで、

出会い頭木村に挨拶をかまされます。

(高尾は直後に「んっ。」と反応していたことから木村に言われて気づいた様子、西片運が悪かった。)

仕方なく、少し恥ずかし気に

「よう。」

とお面を外す西片。

そんな西片に

「渋いなロボゾー!」

と変なポーズで語りかける高尾。

そんな空気を読まない高尾とは別に、

木村は西片の持っている赤い巾着に目が行きます。

高木さんとデート(西片曰くデートじゃない)に早々に気づいた木村は

「あーー腹減ったぁ!

 早くベビカスろうぜ高尾ぉ!」

と言って、まだ居座ろうとする高尾の手を引っ張り去って行きます。

ふぅ、と安堵の息を吐く西片。

(お面なのにバレた…デートもバレた!?そもそも、デートじゃない、デートじゃないから。)

と、焦った西片は、高木さんに

「ねぇ高木さん!」

と同意を求めようとしますが、そこには高木さんの姿はありませんでした。

「…え、あれ? 高木さん?

 たかぎーー」

と、必死に辺りを見渡しますが、その拍子に前方にいた人にぶつかってしまう西片。

「あ、すいません…。」

と謝罪をした後、

呆然と立ち尽くしてしまいます。

今度は本当に

高木さんとはぐれてしまったのです。

【8】花火

花火が打ち上がる直前、高木さんはふと後ろを振り向きます。

「西片。」

暫くして漸く西片の姿がないことに気づいたのです。

そんなはぐれた二人のことなど露知らず花火が打ち上がり始めてしまいます。

会場の人達が各々の思いを抱えながら空を見上げる中、逸れてしまった西片と合流しようと人の群れを逆走する高木さん。

西片も高木さんを探そうと先程の輪投げの屋台まで戻りますが、駄菓子屋のお爺ちゃんも高木さんの姿は見ていなかったようで、無駄足に終わってしまいます。

お互いがお互いを探すことで余計に合流出来ない状況が出来上がってしまったのです。

そんな中、ベビカスの屋台の隣の少し高い石段の上で花火を見ている木村と高尾。

高尾は双眼鏡で打ち上がる花火を見つめていました。

木村はベビカスを食べるのを楽しんでいたのですが、その最中、人の群れの中に高木さんを見つけます。

一人で階段を登って行く高木さん。

そのどこか寂しそうな背中を、

ベビカスを食べる手を止めて心配そうな雰囲気で見つめる木村。

高木さんは階段の途中で足を止め、

本来なら西片と見るはずだった花火を切なそうに見つめます。

それから暫く

花火は打ち上がり続けます。

西片は階段付近まで捜索を続けていましたが、未だに高木さんを見つけることは叶いません。

そんな西片を人の群れの中からハッとした様子で見つけた木村は、

「西片ァァァァア!!」

躊躇する様子を何も見せることなく、距離が離れている西片の名前を叫びます。

突然の呼びかけに遠くで驚いた様子を見せながら木村たちの方を見る西片。(と高尾。)

木村は立ち上がり、

「上だ上!

 上だー!!」

指で方角を指して、必死に西片に高木さんの居場所を知らせる木村。

高尾は事情を全く飲み込めておらず、木村を大人しくさせようとしていました。

そんな必死の呼びかけに階段の上に目線を送る西片。

手を挙げて木村にお礼の信号を送って人混みの中を潜り抜けていきました。

そんな西片を見てガッツポーズをして安堵した様子を見せる木村。

その横で高尾は、

「木村、さん…?」

と未だ状況を飲み込めずにいました。

その頃、結局彼をみつけることが出来ず、その周辺をしきりに見渡した後、落ち込んだ様子で俯きます。

そんな高木さんに合流しようと花火を完全に無視して物凄い速度で階段を駆け上がっていく西片。

そして高木さんは、

階段の一番上の中央まで歩き、色とりどりの花火を再び見上げます。

呆然としていた彼女が目線を下ろすと、

下の方の踊り場に息を切らしながら階段をかけ上ってきた西片が。

西片はとても疲労した様子でしたが、

階段の頂上を見て、

高木さんを見つけると、

一目散に彼女の方に向かいます。

そんな西片を見て表情が一気に明るくなる高木さん。

彼に合流しようと

階段を駆け下ります。

そして、

階段の中央で漸く合流する二人。

「はぁ…はぁ…。」

息を切らしてまで自分を見つけてくれた西片を嬉しそうに見つめる高木さん。

しかし、このタイミングで、

「ただいまの時間を待ちまして、花火大会を終了させた頂きます。」

というアナウンスが流れ始めます。

それと同時に、

花火を見終わったお祭りのお客さんたちが一気に階段を降りてきます。

それに気づいた西片は、小さく口を開けて空を見ていた高木さんの元に寄ると、

「あっ…。」

そっと、彼女の手を優しく握ります。

そして、真っ赤になった顔で、

「また、はぐれたら困るし、この階段、意外と急で危ないし…。」

と口を紡ぎました。

その言葉に、

瞳を輝かせながら、

とても嬉しそうに、

「うん。」

と答える高木さん。

そのまま二人は手を繋いで

階段を降りて行きました。

そしてED曲が流れ、

夏祭りが終わります。

これにて、

二人の『手を繋ぐまでの物語』は無事終わりを迎えたのです。

そして、

エンドロール後にCパートが挟まれます。

【9】線香花火

「出来たね、西片。」

「え?」

夏祭りの後、

西片の提案で

線香花火をすることにした二人。

線香花火の火が落ちる僅かな時間の中、

高木さんから言葉を挟んできました。

「夜の浜辺で花火って、

 デートっぽいよ。」

「いや…これは!

負けっぱなしだったから…線香花火で勝負したくて、買ってきただけで…。」

まるで自分の負けだと

言っているかのような高木さんでしたが、西片は恥ずかしそうにそれを否定します。

頬を赤らめて高木さんから

目を逸らす西片に、

「全然負けっぱなしじゃなかったよ、

 西片。」

と告げる高木さん。

「え?」

とよく分からなそうに反応して彼女と再び目線を合わせる西片の顔を

彼女は真っ直ぐ見て微笑みます。

「あ…。」

そんな彼女に見惚れていた西片の線香花火の火はそのまま落下。

「私の勝ち〜。」

それを見て勝利を宣言する高木さん。

その手に持つ線香花火には未だに火が灯っています。

「あぁ〜〜!」

と片手を頭に乗せて驚く西片を見て、

「あははははは!」

楽しそうに笑う高木さん。

これにて、

二人の夏祭りは終わります。

 

よかった。
これで二人は『微妙な距離感』​が終わって、お互いに好きだと明確に認識したんだね。

 
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​いや、残念ながら微妙な距離感は未だ健在だぞ。
二人の距離がグッと縮まったのは間違っていないけどな。
『林間学校』で叶わなかったことがここで果たされた感じだ。
手を繋いだのは割と西片の心苦しさという感情が含まれていたと思われる。
直前に手を繋いでいれば逸れることはなかったんだからな。
でも、高木さんの花火を西片と一緒に見れなかった切なさはあの行動で吹っ飛んだと思う。

 

​なるほど…そういうことか。
二人の気持ちが明確に通じ合うのは、あくまで3期及び映画の役割いうことなんだね。

 
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挿入歌【君と光】


花火が打ち上がる瞬間に、この作品としては初の挿入歌が流れ始めます。

大原ゆい子さん描き下ろしの歌です。
12話の脚本を読んですぐに作曲に取り組んだとのこと。
彼女のお陰であの感動的な演出が完成したんでしょうね。
あの時の高木さんの気持ちがこの歌詞で語られていると思っています。

ED曲【やさしい気持ち】

そして最後に流れるED曲が

『やさしい気持ち』。

女の子のストレートな気持ちが

歌詞から溢れています。

『手を繋ごう 

 手をずっとこうしていたいの。

 手を繋ごう

 手をずっとこうしていたいの。

 お願い

 ずっと私を抱きしめて

 もう私を離さないで。』

二人が手を繋いだ後に流れるこの歌は、
ナイスとしか言えることがないです。
高木さんの西片への思いが溢れているのだと考えると感慨深い気持ちになりますね。

「あの川を渡ってこっちに来てよ。」
『林間学校』におけるこの言葉は、
今思うとこの『夏祭り』の伏線だったのかもしれません。
織姫(高木さん)と彦星(西片)は離れ離れになったが、西片が川(階段)を渡って(登って)迎えに行く。
こう考えると、2期の構成はお見事だったと言わざるを得ません。

  まとめ

これにて

『手を繋ぐまでの物語』完結になります。

今までご愛読ありがとうございました。


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​まだ終わらないぞ。


次回から新しいまとめをスタートしたいと思ってます。

遂に3期の内容に触れて行きます。

よろしくお願いします。


NEXT…