今日は春キャベツの残りがあるから、ホイコーローを作ろう、と決意した。
ひとりご飯をはじめてから、何度か野菜を腐らせている。
野菜を買う時は、あれこれ料理のプランを立てるのだけど、いざ買ってみると、作る気がなくなったり、他の料理に夢中になって冷蔵庫に置き忘れられたり。
だんだん暑い季節になって、腐りやすくなってきた。
まだレパートリーが少ないから、余った野菜を消費する応用力がないんだね。
ともあれ、キャベツの残りの救済策として、手軽にキャベツ炒めっぽい感じで、冷凍の豚肉と炒め合わせてホイコーロー的なものを作ろうと思ってね。
そんな計画をしていたのだけれど、ポン酢を補充するためにふらりとスーパーに立ち寄ると、特売でマグロの切り落としが出でいたじゃないか。
それまて頭の中では、豚肉とキャベツだったのに、マグロのことを考えたら、突然、魚たちが脳内で乱舞を始めたのだ。立派な水族館の大水槽をさまざまな魚が舞い踊る風景を思い浮かべる。思わず特売のマグロとブリの切り身を買ってしまった。夕飯は魚になった。しかも、マグロを肴にして、普段はしない晩酌までした。
酔っぱらった勢いで、ブリの照り焼きを料理した。
マグロ、恐るべし。
カリウムも塩分もリンも水分もマックスだ。
それまで、豚が、アルプス山中のキャベツ畑でヨーデルを口ずさみながら楽しそうにブランコを漕いでいるような牧歌的な夕飯をイメージしていたのに。魚たちによってすっかり台無しにされてしまった。



