郷土料理の土手焼き | 平田真実のブログ

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南米パラグアイから昭和レシピチャンネルを発信する平田真実の個人的ブログ。
昔の思い出話、グルメ、格闘技、ペット、家族、教会、会社、放射能被曝問題のことまで徒然なるままに・・・何のブログだろう?と雑多過ぎる内容ですが、これが私です(笑)

今日はスジ肉を煮込んで作る土手焼きのレシピ動画を公開しました。

 

 

 

そこで早速、滅多にもらわない低評価1票。

コメントくださった方からだと思いますが、スペイン語を訳すと「肉を煮込んだスープを捨てるなんてなんともったいない」ということらしいです。

 

そこで返事として

「そうですね。使い道があれば使ってもよいですが、もともとこのお肉も捨てるような部分ですし、牛の脂が多く出てそれがあまり人の健康には良くはないので捨てました。それでも二度目の茹で汁にコラーゲンたっぷり出ました。」

というような内容をスペイン語でお返事させていただきました。

するとコロンビアの方が、「コロンビアでも一回目の茹で汁は捨てますよ」とのこと。

 

うんうん、安心した。中南米でもちゃんとしてるんだ。

 

しかし、一応、心配になり日本ではどうなのかと調べたら、だいたいは捨てるのが主流ですが、この最初にコメントくださった方と同じようなことを仰ってる方がいらっしゃいました。

 

 

でもよく読んでみると、この方の意見、私もよく理解できました。

 

この方の意見、大雑把にまとめると

 

 1.体力がないと大鍋抱えて茹で汁を捨てる作業なんて料理が嫌になるのでこまめに灰汁も脂もオタマですくって捨てればよい

 2.日本で普通購入する牛筋はそんなに質が悪いものではないので茹で汁を全部捨てるまでしなくてよいのではないか

 

そして、私が特に共感したのは

 

 3.そこまで手間かけて料理しておきながら化学調味料で味付けするとは何事か!

 

ってことです。

まさにそう思います。

私が昭和レシピチャンネルで言いたいことの一つは化学調味料をなるべく使わない(どうしても時間ないときは使ってますが)レシピということですから。

私の父の本にはスポンサーである化学調味料いっぱいですが、私はそれだけは無視しています(^^ゞ

 

それでブログにある茹で汁を捨てない理由1.ですが、私の場合は格闘技で鍛えた体、茹で汁を捨てる作業なんてぜんぜん苦にならない、むしろちまちまとオタマで灰汁や脂をすくって取ることのほうが面倒(もちろん料理によってはそれもやりますが)なんです。

ざっと茹でて一回捨ててしまった方が簡単、楽。

動画では撮影の都合上シンクに流しましたが、いつもは庭の家庭菜園をやってない場所に捨ててます。

熱い汁流せば、その部分に雑草も生えにくくなるし、脂も時間はかかれどいつかは土に分解されるので一石二鳥。

 

2.については日本と違って、パラグアイでスジ肉は通常売っておらず、ネコ科の動物(もしかして動物園の?)の餌用らしくそれを特別にわけてもらっているので、そのまま使うのは衛生面や新鮮さの度合いから気持ち悪いというのもあります。

プロの肉屋でさえもスジと脂身の区別がつけられず、半分以上が脂だったときもあり、もったいないですが、脂の部分はよりわけて庭に埋めたこともあります(それでも安い)。

そういったことでやっぱりスジ肉の茹で汁、一回目は捨てます。

もちろん動画のように一時間も煮ないでもっと早く一回目、捨ててしまっても良いとは思いますが。

 

このブログの記事のように日本では捨てないで使ったことも何度もあります。

(冷まして翌日、ラードもとっておくことよくあります)

それはそのときの肉の状態、茹で汁の臭いなどから判断しています。

コメントくださった方はスペイン語圏でももしかしたら日本と同じような環境の国でスジ肉の質が良いのかも知れません。

 

まあでもここパラグアイではスジ肉自体の価値がまだ普及しておらず、ゴミ扱い、今のところ一回目の茹で汁は捨てるのが無難ではないかと思います。

チャンネルがブレイクしてスジ肉が人間の食べ物として食べられるようになったらまた別ですが・・・。

そうなるかなぁ・・・。

 

 

さて、この土手焼き、小説「夫婦善哉」に出てくる料理ですね。

テレビドラマもとても面白かったです。

また見てみよう。