パラグアイ永住権を取得しようとされている方へ | 平田真実のブログ

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南米パラグアイから昭和レシピチャンネルを発信する平田真実の個人的ブログ。
昔の思い出話、グルメ、格闘技、ペット、家族、教会、会社、放射能被曝問題のことまで徒然なるままに・・・何のブログだろう?と雑多過ぎる内容ですが、これが私です(笑)

様々な情報を集めるのは大切なことですが、ネット上だけで情報収集することは間違った内容や古いものもありますのでご注意ください。
永住権取得をお手伝いさせていただく中で、そういった情報が非常に邪魔になる場合があります。
そのために余計なやり取りが増え、私も日本とのメッセージのやり取り徹夜になって疲労困憊したこと、何度かあります。

たとえば銀行口座についてですが、こちらで口座を開くのは非常に困難です。
外国人だからというだけでなく現地国籍を持つ人でさえ口座を開くのは簡単ではないのです。日本的感覚からいくと、口座を開く人はお客様、身分証明書さえあればすぐにでも開ける感覚です。しかし、パラグアイは銀行の担当者も言っていましたが、日本のような先進国ではなく、マネーロンダリングに対して非常に警戒していて、口座を開くには様々な書類と審査が必要だというのです。
私もそれでずいぶんと苦労し、ナショナルバンクでは数々の書類を提出したにも関わらず、結局断られ、なんとか開けた銀行口座は、過去六カ月の取引履歴、及びその公認翻訳士による翻訳、身分証のコピー、インターポールの犯罪経歴証明書、最低預金金額(銀行によってその金額はまちまちですが、これを下回ると勝手にペナルティーが毎月引かれていきます)が必要でした。
ところで永住権取得のために経済力を証明する口座は、過去6か月の取引証明は必要なく永住権申請の書類を揃えていけば開けますが、それもパラグアイ到着すぐではなくやはりインターポールや居住証明を取ってからでないと開けません。しかも、その口座への日本からの送金は不可です。やはりそのためには過去の取引証明や、資金の出所を証明するものがスペイン語でなければいけません。
と、ここまで書いておいて、それが絶対なのかというとそこが南米の不文律な部分。
実は銀行や支店、担当者でも対応、言うことはまちまちで、パスポートだけで簡単に口座開けたよとかいう人もいてネットでそのような情報が出回っているのです。

また米ドル現金を持って来ないでカードや送金でなんとかなると思っている方もいます。
それも先進国と違うところ。引出金額は制限があり送金も上に書いたように資金の出所を証明する必要があり簡単ではありません。

資金が足りなくなったり、日本円を中心に持ってきてしまって非常に悪い換金率でドルに換えた方、実際にありました。


また永住権申請は代理人に頼まなくても自分で全部できたという情報。
それもできる人は本当にできます。
しかし、すべての人が可能かというと難しいでしょう。
どんなにやり方を教わっても自分だけで各事務所へ行ってスムーズに手続きを行うことはできない助けが必要な人もあるのです。
それを相場を超える価格でぼったくったり、できないのにできると騙したりするなら問題ですが、普通に相場以下で助けている人まで、信頼失わせるような情報もあるようです。

また、永住権申請にかかる所要日数ですが、これもそのときのタイミングなどでまちまち。

数日でできたという人、二週間かかったという人、様々なのです。
私の方では、早くするために、先にデータをメール添付して送ってもらって翻訳を済ませておくなどしています。
それでも、医師の診察のタイミング、準備する中で書類発行のミス(日付や名前のスペルが間違っていたりと結構な率であります)、パラグアイの休日、停電、自然災害など様々な要因で時間がかかることがあります。

でも、待ってください。
日本にはもう帰らないからじっくり時間をかけてでも申請するとか、旅の途中でたまたまパラグアイ来たから、世界でももっとも簡単だという永住権でも取っておこうかという人なら構いませんが、短期滞在で永住権取得が目的で渡航して来られる方は、少なくとも1000ドルから2000ドル以上かけて渡航して来られるわけですから、申請や口座開設には確実性が求められるのです。

できるときもあればできないこともあるかも知れないといった不確実な情報は捨ててください。

ネットの情報だけで、すべてを判断されるとお手伝いするほうはたまったものじゃありません。
ネットに書いてあることと違ったことを言ってるからと何か裏があるのではないかと疑われたりもしますし、できなかったからと言ってこちらのせいにされても困るのです。
必要な書類は必ずそろえて来られること、また申請にかかる日数は余裕をもって来られること、必要な資金は米ドルに換金、現金で持ってくること、宿泊場所も勝手に決めないでロケーションを送迎ガイドなどお手伝いする者と相談して決めるなど事細かに打ち合わせをして信頼していただきたいのです。

そんなことを言って、初対面や一度しか会ってないような人を信用してよいのかとも思われるでしょう。

矛盾を感じられるかも知れませんが、このブログだって個人のネット情報の1つでしかないですし。
あとは、実際にこちらへ来て永住権を取得された方たちの話も参考になされたらと思います。

 

補足、追記ですが、自分で調べることを否定しているわけではありません。

いや、むしろ全然調べないで来る人はもっと困ります。

調べるなら個人が書いているようなネットではなく確実なところで確実な情報を把握して欲しいということです。

例えば永住権取得に必要な書類が何かはパラグアイ領事館で尋ねればよいことです。

銀行に関しては日本の取引先銀行で尋ねてください。銀行員でさえ海外の事情を知っているわけではないので、すべてが明快に答えてくれるわけではないですが、少なくとも日本と南米の事情が同じでないことはわかるでしょう。

そして、細かい部分でのアドバイスはこちらに尋ねていただけたらと思います。

 

勝手にやって失敗した人たちの話は無視してよいかと思います。
実績としては、こちらを信頼していただいてお手伝いさせていただいた方の失敗はこれまでのところ一度もありません。(過去2年の直接担当実績取得者24名)
何卒振り回されないようによろしくお願いいたします。