このシリーズもいよいよ最後になりました。
今回は「ブルースマン」ではありませんが、テンホールズハーモニカの奏者として、私も含めた多くの人達に影響を与えたお二人のハーピストの演奏を参考にしてみたいと思います。

まずは「リー・オスカー」です。
では解説動画をご覧下さい。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
リー・オスカーは「WAR」のメンバーである事でも知られておりますが、私の世代だとなんと言ってもトンボ社が製造しているハーモニカ「リー・オスカー・モデル」のネームバリューでしょう。特に「メロディー・メーカー」と「ナチュラル・マイナー」の販売は画期的で、テンホールズの活躍の幅が飛躍的に広がったのは間違いないでしょう。(セカンドポジションのKeyを軸にハーモニカkeyを選ぶという点が、少々厄介ではありますが)
私もかつてリー・オスカーのライブを観に行きましたが、穏やかさが漂うオリジナル曲が多いのに不似合いなほど、ステージでのご本人はかなり刺々しく非常にナーバスな印象で、納得行くまでいつまででもイントロ部分を長引かせ、演奏を始めようとしない厳しい姿勢が、とても印象的に残りました。

「音頭とは距離がありすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、リー・オスカーご自身が親日家である事もあるのか、日本人好みなフレージングが随所に出て来たり、リズムの取り方にアジア的なモノを感じさせます。
ブルースマンのコピーが一段落したという方は、リー・オスカーのフレーズのコピーが新しい一歩になるかもしれません。初期のアルバムだと比較的音数も少なく、ノーマルなテンホールズで吹いている曲も多いので、コピーを始めるにはおすすめです。

 

 

続いて「長渕 剛さん」です。
では解説動画をご覧下さい。

 

 

いかがでしたでしょうか?
かくいう私も、ハーモニカ失敗談「僕はハーモニカをポワンと鳴らす」でも書きましたが、長渕 剛さん主演のドラマ「家族ゲーム」のワンシーンでこの小さなテンホールズハーモニカの存在を知る事になりました。
私の生徒さん達の中でも、結構な確率で、この楽器を始めた理由になったのがこのテレビドラマだったという事ですので、とても重要な存在なのだと思います。
特に「巡恋歌」のイントロからハーモニカのコピーを始めた人はあまりにも多く、この動画の解説でも参考にさせていただきました。

「ドレミファソラシド」のCのファーストポジションは、「ラシドレミファソラ」のCのフォースポジションでもあるというのが、なんだか頭がこんがらがってしまいそうな話なのですが、まずはあまり楽典的な事は考えず、「長渕 剛 風に吹くぞ」とイメージすれば間違いはないはずです。
ハーモニカを吹いて弾き語りをされて来た方々には、このフォースポジションが最も馴染みがあるでしょうし「自分のフォークハーモニカのスタイルのまま、どうにかブルースに入り込めないものだろうか?」と悩まれている方々には、いい機会になるのではないでしょうか。

 

 

という訳で、このシリーズの記事は今回で最後になります。今まで、ありがとうございました。

ぜひ、ご自分のハーモニカでこの間奏部分のアドリブ演奏をお楽しみ下さい。
そして、もしよろしければ
#hamonicafe_one 
または 
#ブルースハーモニカ音頭 
などのハッシュタグをつけて、X(旧Twitter)などでこのブルースの部分の演奏動画をpostしてみて下さい。私が運営する投稿専用アカウントでシェアさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

そして(もう少し詳しく、吹き方を知りたいな…)という方は、ぜひ私の「オンラインレッスンの無料体験」に、お気軽にご連絡をいただければと思います。

次回はこの「12小節のブルース部分」を、どのように吹くかを、さまざまな「ブルースマン達のフレーズ」を参考にして解説してみたいと思います。お楽しみに!!

 

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