では、あらためて後半をば。
7月となる。
もうかれこれ10日近く続いている深い梅雨の中にいた。
世界の各地を大震災が襲っているにも関わらず、アメリカとイランは交渉を続けながらも双方が大規模な攻撃を続けている。当然ホルムズ海峡も封鎖されたままだ。またウクライナ侵攻では、ウクライナがロシアの首都モスクワにドローン攻撃を仕掛け、まさかの大国ロシアが白旗を上げるかもしれないとの情報も入って来た。世界中が劇的な変化を迎えていると言うことなのだろうか。
一方の日本は、事態が悪くなる一方だった。「このまま行けば6月で日本は詰む」という言葉が先月話題となっていたけれど、一体今現在の日本はどういう状況なのだろうか。政治家達が嘘をつき過ぎて、もはや収拾がつかない状況だ。
企業の倒産件数や、建築業などを中心に立ち上がった抗議行動を見るに、おそらく大手のメディアが取り扱わないだけで「詰み始めている」のは事実なのだろう。しかもかなり長い期間をかけ、さらなる悪化の一途を辿るとの目算まで立っている。
不正だらけの現政権は、おそらく近い未来に自らの政権が破綻するのが見えたようで、産業の立て直しに動くどころか、自分達の悲願である一方的で意味不明な法案を無理やり通し続けている。そんな国会の様子はまさにカオスだ。
7日七夕。
29回目となる僕らの結婚記念日だった。数日前にお世話になった方の葬儀に参列させていただいた事もあり、なんとなく物静かに過ごす事になった。年齢的にも後半戦、祝いつつもいろいろな事を話し合ったりもする。来年はいよいよ30周年なので、ぜひ旅先などで記念に残る迎え方をしたいものだ。
数日後、僕の地元小田原はようやくの晴天。九州は梅雨明けをしたらしい。2週間近くお休みしていたミニ動画の撮影を(よし、久々に再開するか!)と腰を上げようとするやいなや、Twitter運営会社から気になる通知が届いた。「ご利用のアカウントには、リーチに影響を与える可能性があるラベルが追加されました。詳細はこちらから」とあった。AIに質問をしてみると、どうやら「悪質な投稿拡散用アカウント」との疑いを持たれたというのだ。
僕はいくつかのアカウントでTwitterを運営していて、この警告が来た「hamonicafe_one」は、僕が発起人となってハーモニカのミニ動画募集を呼びかけているアカウントで、ご指摘の通り「投稿拡散」専用に使っているものだ。 といっても、協力してくれてる方はごく少数だし、その閲覧も良くて数100回程度、どう考えても動画拡散と胸を張るには無理がある弱小の運営状況だ。一体、どうしてこんな事になってしまったのだろうか。
この「投稿拡散用アカウント」とは、日本中が注目していた「政治家が選挙のために使って来た、悪質な情報やデマの大量拡散アカウント問題」で、まさに今、国会で法規制のため議論されている真っ最中だ。高市首相が総裁選で勝利するために敵候補のマイナスな情報を大量に拡散し、結果、なんと日本人の人口を遥かに超える再生回数となり、不正が明るみになったのだった。そこまで来ると滑稽ではあるけれど、ではこれをどのような法律で裁くのかというのがとても難しいところだろう。 なにせ「言論の自由」との兼ね合いが出て来るからだ。けれど、間違いなく民意を左右してしまっていて、結果それが選挙に決定打を与えてしまっているのだ。まさかそんな時の政権を揺るがすような大問題が、こうして末端の自分の身にまで降りかかって来るとは夢にも思わなかった。
同じくAIに対応策を相談、どうするべきか尋ねてみたところ、「膨大な数の全員に一斉で行っている検査と通知なので、とにかく数日間は触らない事」というのが導き出された答えだった。それでも疑われ続けラベルが消えない場合は、異議申し立ての手続きを行うのだそうだ。そうなるとかなり大変な手間になるらしい。
2~3日とあったが、僕は念のため一週間は動かさないようにした。
その際、異議申し立てを受け付ける相手もAIなので「このような言葉遣いに気をつけたほうが良い」などのアドバイスも付け加えられていた。相手のAIに警戒されないような言葉遣いを別のAIが語るのだから、今や我々は、AI同士が話し合うためのお膳立てをしているようなものなのかもしれない。
翌週、人知れず、Twitterの仕様が一方的に変更されており、タイムラインにシェア(リポスト)が並ばないデザインになってしまっていた。当初は(警告が来た自分のTwitterだけなのだろうか?)と焦ったのだけれど、有名インフルエンサー達がこの変更を騒ぎ始めた事で、システム全体の変更であるのを知った。
これによってどう変わるのかというと、Twitter画面で「応募していただいた動画作品を一列に並べて展示し続ける」「新作を上として更新し続ける」という日々のリニューアルが出来なくなってしまった。つまり、僕が今までやって来た「SNS展覧会のような発表形体」はもう続けられなくなってしまったのだ。
もし今までのように見たい方は、そのアカウントを開いてから一旦「リポスト欄へ移って」から「一列で見ていただく」という、2度手間が必要となる訳だ。これは面倒臭い、とてもじゃないけれど今までのような気楽さはなく、専用アカウントでの拡散は暗礁に乗り上げてしまったようにも感じた。
誹謗中傷が激化し、デマ選挙が横行した挙句、高市首相の総裁選での身内への「誹謗中傷」動画拡散から始まったであろうSNS対策は、末端の僕にまで影を落とす結果になった訳だ。やれやれ、どれだけ迷惑な人物なのだろうか。
この頃の高市首相は、大多数の反対を押し切り、たった3時間で議論を終わらせてまで強行採決させた「皇室典範改正」が裏目に出て、支持者と不支持者の割合が逆転し、大幅に支持が下落した。そりゃあそうだろう「女性では天皇になれない」「男性に継がせるために、36~38親等のほとんど赤の他人が皇族に加われる」ように無理やり改正した異常な法律だ。ましてや高市首相を押し上げて来た、歴代最低支持率で辞任させられた麻生前首相の身内がその候補になっているというのだから、誰がどう見ても「自分が総理にしてもらったお礼に、天皇を継がせてあげるね」と言っているようなものだ。
もうこうなると漫画を通り越して立派な「クーデター」だ。まぁ、日本を崩壊させるレベルに悪化させ続けている人物なので、平気でそんな事までするのかも知れない。気が付けば、日本をどこかの外国に売っていたなんて未来すら、覚悟しておかなければならないかも知れない。
梅雨明け、そして猛暑が始まる。
朝から麦茶を沸かし続け、洗濯機を回し続けないとタオルや服の数がもたない日々が幕を開けた。
そんな中「箱根でのハーモニカ売り」が始まった。
まずは初日、初めて全ての備品を並べてのスタート。運良く、朝は小雨がぱらつくくらいの天候で、ありがたいほどに涼やかな幕開けだった。
この日は、テスト販売のような感じで、まだ進め方もよく分からぬまま、なんとなくただハーモニカを吹き始めたものの、気が付けば自分の演奏の方に熱が入ってしまい、せっかくのお客さんのお相手をできなかった場面すらあった。これでは全くの本末転倒ではないか。とはいえ、つい熱を込めた演奏のせいか、一緒に並べておいたCDが少々売れたりもした。
残念ながらミニハーモニカは数個のみ、ブルースハーモニカも1本は売れた。箱根の集客力を考えると商人としては失格なレベルと言えるだろう。
さすがに猛反省し、割り切って販売員としてのあり方を考え直してみる。1日の場面場面と交わした会話の中で(あ~、あの時、もっとこういう言葉をかけておけばなぁ~。いやいや、むしろこうしておくべきだったなぁ~)と、無限に頭が回り続ける。
そしてたどり着いた次回の作戦は主に2つ。
まず「暇そうにしている」、そして「ライブ的な熱い演奏はしない」というものだ。
場所を借りている手前、頑張らねばと、ライブばりに演奏をし続けたのが裏目に出て、逆にお客を遠ざけてしまった可能性があったのだ。観光客に「声を掛けるのは悪いな」と思われていたら、大失敗ではないか。
そして演奏も、ついついいろいろなナンバーを演り続けてしまったが、要は箱根観光の思い出に「箱根八里」そして「おさるのかごや」を聴いてもらうくらいでちょうどいいのだ。
特に、後になり振り返れば、急にひらめいた「おさるのかごや」を「箱根馬子歌」的な節回しで演奏するアレンジのアイデアにのめり込み、没頭して演奏してしまっていた時間があった。それでは「今は声を掛けるな!」と言っているようなものだ。実演販売員なのだから、すぐに会話に入れるよう、短く吹く、それこそ今まで培って来た「ワンフレーズ」で良かったのだ。つくづく、僕は商人としての才がない。雇われなら当然クビだろう。ハーモニカも吹ければ吹けたで、また頃合いが難しいものだ。
とはいえ、音がない時間が多いのもまた不安になるので、今後は「風鈴」でも吊るしてみようかと考える。鳥の声、風鈴、そしてたまに聴こえるハーモニカという絶妙なバランスを実現するのも良いだろう。そんな事をモンモンと考えながら、通常のオンラインレッスンの日々を送り、食事の時間でさえ、あまりにもそればかりを考えてしまうので、聡さんにお願いをし、続けて翌週も場所をお借りする事にした。
そして翌週末。
この日は、前日までの雨も上がり過ごしやすいお天気だったものの、夕方からは再び雨の予報ということで、15時までの短めな実演販売となった。立てておいた作戦の通りに、なるべく吹いていない時間を作り、接客に軸足を置いてみる。
とは言うものの、それでもやはり人が近寄って来るかと言うと、そうでもなかった。
その状況に耐えかねた僕は、やはり次々と曲を演奏し始めてしまい、少し離れたところから皆が座ってそれを聴いている という状況になってしまった。(う~む、これでは先週と同じではないか)と思っていたところ、ちょうど夏休みのお孫さんを連れた、おじいちゃんおばあちゃん達が何組が立ち寄ってくれ、そこでハーモニカを購入して行ってくれた。この日もミニハーモニカの販売数としては少なかったものの、驚いたことに、10ホールズハーモニカの1種類が完売となった。慌ててサンプルとして用意していたものを商品として販売したほどだ。この日も正直、まだ商業的には成功とは言えなかったものの、ここで新たな方針を立ててみることにした。
確かにお土産のミーハーモニカが主力商品ではあったのだけれど、僕がレッスンをやっている10ホールズハーモニカが売れるに越した事は無い。もちろん値段も高く利益も多い。それこそ僕の演奏を聞いて(自分も同じように音を出してみよう)と思った人が買ってくれればそれが1番なのだ。おまけに、自宅に帰ってから(あのハーモニカ売りの人のオンラインレッスンを受けてみよう)と思っていただけたのなら、願ったり叶ったりなのだから。
こうしてある程度は次の方針も立ち、次回は2週間後ということで甘酒茶屋さんに挨拶をし、雨が降る前に、僕は早めの帰宅をしたのだった。
その後、天気予報の通りに集中豪雨が起こり、記録的な数の落雷があったようだ。ハーモニカを買ってくれた方々が(箱根に泊まっていたとしたら、外に出る事ができない状況で、部屋の中でハーモニカを吹いたのだろうか)と想像してみたりする。決して成功といえるような実演販売のスタートではなかったけれど、僕はなんともいえない充実感の中で、次のハーモニカの実演販売を楽しみにするのだった。
7月末の28日、熊本地方を震源地とする巨大地震が発生する。
僕の地域には全く影響がなかったため、発生は夕方だったのだけれど、その情報を知ったのはその日の夜になってからの事だった。10年前の平成28年熊本地震でのインフラ面の崩壊の復興のめどがおおむね立っているとの新聞記事が見られるけれど、その時のマグニチュードは6.5~7、そして今回は7と発表されている。1番の人気施設であるイオンが、入浴施設などを併せ持っていた事が災いしたらしく、大爆発を起こしてしまい、その被害映像はまるで戦争の空爆を思わせる程のすさまじさがあった。
やはり日本は地震列島なのだと思い知らされる。日々の備えだけは、忘れずにおこうと思うのだった。
8月となる。
いよいよ酷暑が通常の行動範囲を奪い始める。まだ夏に入りたてだと言うのに。なるべくクーラーを弱くさせようとは思うものの、部屋を一歩出ると誰に聞かれていなくても「ゔ~っ」という無駄な唸り声が漏れてしまう。こうなるとハーモニカの実演販売うんぬんではなく、用が無くとも涼やかな箱根に行きたくなって来る。
3日、震災から一週間近くが経過しての、高市総理の熊本入りが報じられる。なんと地元の人との会話は3分間と言う短さと速報が出る。さらに話題となったのは、その1人から政府の災害対応は火の打ちどころがなく、最後には「政府には感謝している。いたれりつくせりだ」という褒め言葉まで出た事で、それが動画として大拡散されたのだ。
後日、その人物は一般の被災者では無く、熊本県町村監査委員協議会副会長という役職で、政府に非常に近い立場だと明らかになる。まぁ、悪く言って、逆効果になってもという、微妙な立場なのだろうけれど。
それとは対照的に、ネットで映像で流れて来るのは、酷暑の中、避難所となっている体育館のような場所で雑魚寝を余儀なくされる、大勢の避難者達の姿だった。もちろん高市総理はそこには訪れてはいない。なんでも、高市が来ると言う事で、前日までに視察団の歩く道路だけはわざわざ修繕し、面談する部屋に、今までは部屋に無かったクーラーまで入れたらしい。
災害対応の自衛隊を率いる小泉防衛大臣も、ヘリでクーラーを300台届ける勇ましい姿をネットで大拡散し続けていたものの、そこまでして運び込んだクーラーが、被災地では一切使われる事は無かった。理由は、誰も「現地に電力が無かった」のを確認していなかったからだという。ここまでの無能集団が、今、この災害大国を動かしているのだ。
実は震災からわずか4時間後に、台湾から「避難所での仕切りとなるテント」が大量に届いていた。プライバシーを守る事が二次災害を防ぐ事につながるからだそうだ。もう日本は他の優れた国に運営してもらった方が、よほど僕らの最低限の暮らしは守れるのではないだろうか。その後も、政府からの膨大な「ちゃんとやってますポーズ」は、さまざまな映像で流れ続ける事になる。
その翌日、すぐに政府は「3分」という滞在時間を「51分だ!」と強く否定する談話を出す。「3分」というのはその中の一コマの時間らしい。まぁ、3分でも51分でも、大した違いはないのだけれど。「では、他の48分は何をしていたのか?」という話になる。どの道、被災者達には会おうともしなかったのは事実なのだから。何にしても1週間後にようやく腰を上げ、トータルで1時間も被災地にいなかったのを自慢されても、という話だ。その後、自分の歯科医院の滞在には、3時間を超える時間を使ったとのオマケもつくのだった。
後日、自分がさっそうと被災地へ向かう姿が、凝りに凝ったBGM入りの映像で拡散される。被災者も映らず、自分の姿だけを延々と追った、ほとんどプロモーションビデオのノリで作られた内容のため、当たり前に大炎上する。ここまで来ると、周りの党員も高市首相の支持率を落とすために動いているとしか思えないほどだ。
加えて片山さつき財務大臣の政府統一支給の防災着の上着が、首周りを中心にベルサイユのバラのような紫色のコサージュで飾られ、ほとんどパーティー仕様だったのも同様に炎上する。あまりにも異常過ぎるこの2人の女性政治家の動き方に、のちに「女を出世させるとロクな事はない」とおっさん連中が言うための下準備なのではないかと勘繰ってしまう。
8月中旬、お盆となる。
久しぶりに「ブルースハーモニカ音頭」の動画を再アップをしてみた。
Twitterなど、今までは過去に上げた記事のリポストによって、いつまでも古い動画をただ回していたのだけれど、最近の仕様変更によってそれができなくなったための対応策でもあった。
ところが、これが意外にも新鮮な反応をもらえる機会となった。気がつけば、フォロワーの方々やネットでも知人達が、大幅に入れ変わって来ていたのだ。同じようにInstagramやFacebookの記事も入れ替えてみる。特にInstagramは海外の方が多くなったので、新しいコンテンツのようにお楽しみいただけたようだ。(こういう手間は、惜しんではいけないなぁ~)と痛感するのだった。
8月13日。
珍しく、お盆に台風15号が上陸する。自分の記憶でも、過去にお盆が台風だったという記憶はない。通常だと西から流れて来る台風が、今回は東北の方から下るように進んで来た。やはり色々な部分が気候変動しているのだろう。
いつもの一通りの準備はするものの、やはり今回も何の被害もなかった。台風どころか、霧雨といった感じですらあった。毎度の事だけれど、台風なんてそうそう直撃するものでもない。そんな風に思っていた頃、まさかの千葉に線状降水帯が3つも重なり、車が水没するほどの地域が数多く出てしまっていたのだった。
翌日、この台風は「令和8年8月千葉豪雨」と名付けられ、自衛隊が出動するレベルの大型災害となってしまった。千葉は僕と妻の子供時代を過ごした地域でもあるが、自分達は大型の災害は経験がなかった。熊本県の大震災が起こったばかりで、さらに阿蘇山の噴火注意報まで出ていると言うのに、本当に大変な状況が重なってしまったものだ。普通の日々を送れるというのは素晴らしい事なのだと、改めて思わされる。
小泉防衛大臣の、世界唯一の被爆国日本の「核保有」に対して、まさかの否定しない態度が大きく論議を呼んだ中で迎えた広島の原爆の日、長崎の原爆の日の両方で、高市首相は、歴代首相達が続けてきた追悼の言葉を少しずつ修正して行う。
それに反応した被爆者の関係者団体の「原爆の愚かさをもっと広く知らせるよな努力を」との当たり前の嘆願に、文句を言う者をにらみつけるような態度や、終始無礼過ぎる表情だったことが大きく話題となった。さらに続く終戦の日には、追悼の文章から、初めて、「戦争の反省」という5文字が消えた。「戦争をしない」から「戦争をさせない」に文章を修正、「インド太平洋の輝く灯台として頼りにされる国になる」といった中国を敵国と想定しているであろう文章まで加えた。さすがは「武器を作る国」と言ったところだ。もちろんこの状況は広く拡散され、日本の軍拡化は決定的なものとして、世界に知れ渡ってしまった。
円安が進み過ぎて、通貨危機まで不安視されるこの日本が、どうすれば超大国のインドに頼りにされる国になれると言うのであろうか。ほんの数ヶ月前の日印首相会談では公式な席で「インドの首相側から、自分は美しい妹と呼んでいただいた」と親交ぶりを発表した高市首相だったが、後から「妹とは表現したが、美しいという言葉は言っていない」とインド側から訂正されたばかりではないか。言わんや、日本は中国からの輸入なしでは、もう回って行かない国だと解り切っているのに。
いよいよ戦争か。。。僕ら夫婦の周りには子供は少ないけれど、顔が浮かぶ子供達は、真っ先に戦地へ向かわされるのだ。無論、僕らも初老で向かわされるだろう。バカが支える前代未聞の無能な首相や、それを良しとする狂った政府によってだ。これが大震災と台風による大災害をダブルで受けたばかりの国のあり方だろうか。本当に「戦前に入った」と認識させられた日となった。
8月末頃。
すっかり温度が下がり、心地良さはないまでも、耐えられない程の暑さではない日が増えて来る。扇風機でも事足りそうな状況は全くの想定外で、わずかに6月あたりに流れていた「今年は冷夏になるらしい」との怪情報が、よもや当たっていようとは想像だにしなかった。
蝉の声も小さくなり、トンボも多く見掛け、秋の気配を感じる瞬間すらあった。
お盆からの日々は、僕はある理由で、空いている時間の全てを、PCとにらめっこし続ける日々を送り続けていた。YouTubeの設定が良い意味で大きく変わり、いよいよAIの自動翻訳機能が入って来たのだ。まだその機能はテスト段階で、全員が使えるものではないらしく、僕の2つのチャンネルの内のひとつが優良であったようで、テスト的にその資格が与えられたのだ。
僕の動画は電子書籍「ブルースセッションドリル」の海外版ダウンロード販売の機会に、ベンドという奏法の解説内容のみ、僕の声をグレゴさんにアテレコしていただいた英語版を制作したので、それをYouTubeでも配信している。僕が流暢に英語を話しているように見えるので、ぜひご覧いただきたい。
このような感じで、今までの僕の動画の全ての日本語が、英語翻訳されるのだ。もちろん他の国の言葉も多数選べ、近い将来は全ての翻訳が可能になるはずだ。ただし現状では問題があり、この翻訳は正確ではなく、ニュアンスも大幅に間違っているようなのだ。
これを治す作業として、翻訳しやすい言葉選びをした日本語字幕を制作し、それを翻訳させるという手間のかかる手段がある。なんと、膨大に時間の掛かるこの作業を、やる必要ができたのだ。
やってみると、15分ほどの内容の動画でも約4~5時間は掛かる。人気のある動画から手がけるものの、どう頑張っても年内では終わらない作業量だ。おまけにこの日本語字幕の自動翻訳がどれほどの効果を上げているのかは、現状のAIの精度もあるだろうし、何より英語のわからない僕には見定めようがない。
ところが、この「効果のわからない日本語字幕の入力作業」に、すぐに想定外の反応が現れた。おそらくは日本人の視聴者の方々が、僕の番組を、日本語字幕でご覧になっているようなのだ。それは速報のようにYouTubeのアナリティクスで確認する事ができた。
考えてみれば、僕は早口なので、0.8倍などのスロー再生で見ているという、ご高齢の方もおられるようだ。日本語字幕があれば、それはそれで便利なのかもしれない。
ましてや製作時はライブ感などを大事にはしていたものの、やはり説明不足な場面や、言葉選びの間違いなどもあったので、後から修正できるこの機能は、演者にとってもありがたいものだった。
いずれはもう1つのチャンネルも自動翻訳が可能になるはずなので、僕は時間のある限り、人気動画だけでも、この日本語字幕入力を行おうと決意した。この手間で、それだけの翻訳制度の向上に繋がるかはわからないけれど、実にワールドワイドな努力ではないか。僕はこれほど、AIの成長に感謝した事はなかったと思う。
他にも「アフィリエイト」という、商品宣伝による収益化の機能が追加され、動画画面の下に、動画内で話題にしているアイテム情報が現れ、そのままタップすれば、リンクで通販ページの買い物へと移行できるようにまでなったのだ。もちろん、これには動画所有者へバックマージンが付き、CM視聴とは別の収益として受け取る事になる。
そして、この仕組みは「僕に」利があるものだった。僕は楽器の動画配信者には珍しく、演奏よりも話している時間が長い。というより、曲の演奏をほぼしていないのだ。
このシステムは、商品の「話題」に対して付属するもので、演者の言葉が非常に重要になる。音楽のMV動画などは、対象外となる可能性すらあるのだ。なぜって、 ” 商品について話していない” からだ。
極端に言えば、僕は動画で「ハーモニカという商品の話」しかしていない。しかも、近年はさまざまな機種の特性や違いばかりを話している。まるで、アフィリエイトのために動画を配信していたようなものではないか。
とはいえ、それで簡単に商品が売れるはずもない。通販でなければならず、現状は「楽天」のみの範囲となっている。まだ、最大手のAmazonは含まれず、おまけにアルバムのダウンロード販売や電子書籍などのデータ販売は、対象外らしい。残念だけれど、自分のアルバムや教則本は、今後もリンクはできないのだ。
数日後、初めてのアフィリエイトの実績報告が来た。意外にも、ハーモニカの販売ではなく、ハーモニカ探しの流れで、別ページのスキンケアアイテムのようなものを買われた方がおられたようだ。このように、関連購入というのも実績になるのであれば、なるほどありがたい新サービスである。
これからは日々の視聴回数や登録者に加え、このアフィリエイト実績まで楽しみになって来る。僕はニヤニヤとしながら、取らぬ狸の皮算用の中で、深夜までPCとにらめっこを続けていた。
8月22日。僕は長い座り作業が増えたせいか、あるいはどこかで腰を痛めたのか、元々の腰痛持ちのため使っていたサポーターを巻いての苦痛生活を、数日前から送っていた。さらにそこへどこかで風邪をもらったようで、体調を崩し、その咳のせいで持病の脇腹の吊りが再発、かつての激痛までは無いまでも、2日ばかり、レッスンや事務仕事以外は寝込んでいた。
本格的に体調を崩したのも久しぶりで、全身の不快さと色々な痛みが重なる中、布団の中でただ悶々としていたのだけれど、その日の夜中に、緊急で飛び起きる事態となった。
深夜2時過ぎ、グラっと大きく揺れる。数秒後、スマホから、あの「耳に入った瞬間に体が反応する最悪のブザー」が流れて来る。
「大地震です」
それは、茨城を震源とする震度5弱の、なかなかの大地震だった。大雨被害の千葉や東京、僕の地元神奈川も含む、かなりの広範囲だった。
飛び起きると隣の布団に妻の姿はなく、僕は大声で呼びながらも、とりあえず服を着て、外に出る準備を行う。妻は、なぜか寝付けず自分の部屋でネットをやっていたようで、驚きの表情で寝室へと戻って来た。
とる物もとりあえずではあるけれど、とにかく玄関を開け、一旦は外へ出てみる。地域の管内放送が鳴り続け、数軒は窓に灯りが付き始める。揺れは一発だったようで、事態はすぐに収まり、僕らは一応の手荷物と靴を手に持った状態で、部屋へと戻った。
スマホで地震速報をチェックすると、大型の倒壊などの事態ではないものの、1件だけは水道管の破裂という緊急ニュースはあった。時間が経つにつれ、ネットに動画が上がり始め、首都高速などのライトが大きく揺れる映像などによって、改めて、おおよその事態を確認できた。
僕と妻はとりあえずの一息をつきながらも、常備しているヘルメットや手袋などを並べ、いつ今の生活がいっぺんするやもしれないという現実を噛み締め始めていた。
一息つけたせいか、遅れて、「あっ?あれれ」と、僕は変なタイミングで自分の状況に驚かされた。緊急事態であったせいか、腰の痛みはわずかで、素早く動けていたのだ。僕はさまざまな持病に悩まされているので、いざという時を考えると全ての面で頼りになれるような自信が持てないものの、予期せぬ変な機会に(まぁ、なんとか、乗り越えられるものなのかもしれないな)と、思えたりもした。
翌日、電車のダイヤの乱れなど、それなりの事態ではあったものの、生活に影響が出るといったレベルではなかった。時間が経ち、部屋の荷物類が大きく破損したした人達が、SNSを通じて事態を報告し始める。しかしながら最悪の死亡事故などはなかったようで、まずは一安心といったところだ。
ここまでの災害大国で、これからはエネルギー&資源不足による通貨危機すら懸念されている日本。おまけに、たった1人の異常な総理大臣の発言や行いのせいで、国際的な評判はガタ落ちだ。
ちなみに今は、ICC(国際刑事裁判所)が、イスラエルのネタニヤフ首相への逮捕状を発付したのに対して、トランプが日本人の赤根智子所長らを制裁対象に指定する。赤根智子所長が率先してその圧力に立ち向かっている文字通りの孤軍奮闘の状況に、世界中の連帯が示されつつある。その中で、所長の母国である日本だけが、トランプを支持する異常な総理大臣により、ICC支持を表明していない。まさに、国の評価は、はっきりと地に落ちたところだ。
頼むから、1日も早く辞任してもらい、次の政権には世界の一員に戻るべく努力をして欲しいものだ。例え、かつて日本が有していた評価は無理だとしても。
と、ここまで書き、一区切りのアップをしてみたいと思う。
前回の『その⑲』には続きつつも、“コロナ収束から一転、今度は石油危機による” と大幅にタイトルを変更し書き始めた今回の自粛日誌だったけれど、デマだらけの政府と大手メディアによって、実際の資源の状況、今後の国際問題の行方などからは、ほぼ遮断されてしまったような日常で、もはや国がどうなるかもわからない有様だ。これから秋が訪れ、年末頃、『その㉑』を書くことができていたなら、また、お読みいただければと思う。
2026年8月25日 広瀬哲哉












