今日は

待ちに待たない

息子の歯科診察日だった。



前回の診察では

歯科衛生士さんと先生から

こっぴどく叱られたので



今日こそは…と!


あの日のリベンジを果たすべく


この日を迎えるにあたって

私は入念に準備をした。


息子には今まで以上に

歯磨きをしっかりとするよう

毎日毎日これでもか!と言う程声をかけ続け


息子自身も前回叱られた事が

さすがに堪えたようで


ちゃんと意識しながら

歯磨きをしているように見受けられた。


しかし


それだけでは心許ない気がした私は

電動歯ブラシを購入↓




まずは普通に歯磨きをしてから

仕上げに電動歯ブラシで

もう一度歯を磨くよう促したのだ。


息子は素直に応じ、

この2週間はその方法で歯を磨いていた。



そして決戦の前日(昨晩)


息子の口内をチェック!


見ると


まだ少し歯茎の腫れがあった。


でも前回よりは良くなってる…はず!不安



言い知れぬ不安に駆られた私は

電動歯ブラシを手に持ち、

久々に息子の歯を仕上げ磨きした。


更には今日

歯科に行く直前にも


本人に歯を磨かせてから

念には念を!と

再び私が電動歯ブラシで

仕上げ磨きをした。




さあ!やれることはやった!



満を持して

いざ!歯科リベンジマッチ!!




歯科に向かう車の中で少し息子と話す。



「まだちょっと歯茎腫れてるけど

綺麗にはなったよね…?不安




「なったなった!

これでダメならもうやりようがないよニヤニヤ




余裕こいてニヤついてるのが

ちょっと癇に障る。




「あんたね、余裕こいてるけど

もうお母さんは叱られたくないからね!真顔




「そんなの俺だって叱られたくないよ!

まあ…でも大丈夫でしょウインク

ちょっと緊張してきたけど…」




「あたしの方が絶対に緊張してるわ!不安




いよいよ歯科医院に到着。


息子の名前が呼ばれた。



チキンでビビりなあたしは

シレッと今回も待合室で待機することに…。


息子よ。

健闘を祈る!!(`・ω・)ゞ


不安そうな背中を見送りながら

時間が過ぎるのを待った。



前回は息子が診察室に入ってから

わずか1~2分後にお呼びがかかった。


しかし


今日はまだお呼びがかからない。



よしっ!!真顔




5分経ち



10分ほど経過した。




よーーーーっしゃあ!!


これはイケた!!


難関突破したんだぁあ!デレデレ



あぁ〜良かった〜

本当に〜良かったぁ〜︎よ〜✨


とすっかり安心して

気が抜けていたところ


その隙を突くかのように


歯科衛生士さん


登場。




「お母さん…ちょっと来ていただけます?」




でたっ!!!ポーン




「………!!…は…はい滝汗



まだ分からない。


まだ分からないよね。


もしかしたらさ

「この2週間歯磨き頑張りましたね」って

褒めていただけるのかもしれないもん。


そう、褒めるために…


褒め…



褒めるために

わざわざ

親を診察室に呼ぶか!?チーン



※呼びません。




診察室に入ると

歯科衛生士さんは息子の歯を見せながら

申し訳なさそうに言った。




「お母さん見てください。

前回よりは多少は良くなっているけど

やはり歯茎に腫れがまだあって

右側は…70点ぐらいかな…

で、左側は10点です




「…10点!!チーン




「だから今日も

虫歯の治療ができません」





「ぬっ…!?」




もうね、思わず ぬ が出た。




「だけど今日の歯は

とても綺麗に磨けています。

ここ2~3日は頑張ったのかな…」



そりゃそうでしょうよ

だってあたしが仕上げ磨きをしたんだもん!


昨晩と今朝、

電動歯ブラシを使ってさ。


歯科衛生士さんの

「綺麗に磨けています」のこの一言。


ひっさびさにこの歯科で

褒め言葉(?)が飛び出してきたもんだから


思わず調子に乗って

私は口に出してしまった。



「家出る前に

私が仕上げ磨きをしたんですよ

だから綺麗なんです〜アハハニヤニヤ



なんで


なんで!こんな事を口走ってしまったのか!



私は心底後悔することになる。



この発言を聞いて

苦笑いを浮かべた歯科衛生士さん。


…と!


その後方から

突如として


先生が現れた。



「お母さん、

息子さん何年生だっけ?」



嗚呼…ヤバい滝汗


これ、絶対わかってて聞いてるやつだ。



ヤバい!


ヤバい!!


危険察知センサーが

ビンビン反応している。

 

ハゲてる私だが

全身の毛が逆立つくらいの妖気を


先生から感じた。



「ろ…6年生です…滝汗



たじろぎながらもなんとか答える。



すると、先生


強い口調、

かつ大きな声ではっきりと言った。



「この先も

息子さんが何歳になっても

仕上げ磨きを

してあげるんですか?真顔





ほらぁ!もう!!




ひぃぃいぃい(;´༎ຶД༎ຶ`)




「…い…いいえっえーん………」




“逃げる”ってコマンドがあったら

今!絶対にそれ押してる。


連打で押しまくってる!





「今後もずっと

仕上げ磨きをしてあげるのなら

それならそれで

いいんだけどね!!」






「…………(;´༎ຶД༎ຶ`)」




い…言い方…


その言い方よ…先生…




「そんなね、

歯医者に来るためだけに

仕上げ磨きをしてやったって

本人の為には

何にもならないよ!!」







「…!!(;´༎ຶД༎ຶ`)」


ゲローグハッ



ぐ…ぐうの音もでねぇっす。


おっしゃる通りでございますえーん



あたしの浅はかなね、


その場しのぎの

仕上げ磨きカモフラージュなんて

なんの意味もなさないんだってこと


完全に先生に見透かされているし


てか自分でゲロっちゃったわけだし。



もう恥ずかしいやら切ないやらで



あたし、半分泣いてたえーん


あと緊張のあまりに

ホットフラッシュまで発動しちゃって


異常な汗だくでもう散々。



仕上げ磨きでごまかそうとは


した。


したよ?


したけどね!


それでもこの2週間は

それなりに息子だって

自主的に歯を磨いてたんですよー。


ってちょっとだけ反論したくなって


満身創痍の中

あたし、

頑張って先生に立ち向かったよ。



「すみません…

でもこの2週間、

電動歯ブラシも買って息子もそれなりに…」



って言いかけたら






先生


もういなくなってたーー!ゲローガフッ



一方的に言い捨てて

いなくなるのは反則ですぅ〜えーん




もうね、

さすがに歯科衛生士さんも

哀れんだ瞳で私を見てたよね。




………………………………



そして抜け殻みたいになった

帰りの車の中。


私は息子に訊いた。



「あのさ、

お母さんが診察室に行くまでの間

あんたも先生に叱られたの?」




さぞかし叱られたんじゃ?…不安




「…え?叱られてないよぶー





「…え!?ポーン





「なんかさ、口の中を見てから

微妙だなって一言だけ言われただけうーん





「なんそれ?微妙…?滝汗





「うん、微妙。

で、その後“テレビ観てていいよ”

って言われて…そしたら

お母さんが来て

先生に叱られてたニヤニヤ






「はっ!?他人事か!?ムキームキームキー





「いやいや…

先生そこまで言わなくてもいいのに〜

って思って聞いてたよアセアセ





「他人事だな。

お前完っっ全に他人事だな!!

なんで本人は注意もされずに

お母さんだけが

叱られるんだーー!!

こんなの

理不尽だぁあぁあ!!(;´༎ຶД༎ຶ`)」




もうね


次回歯医者に行くのが


ほんっっとーに

言葉にならないほど

憂鬱で仕方がないっすえーん



いつになったら

治療してくれるの?えーんウウッ