昨日は息子の歯科診察日だった。


息子は小学3年生のときから

歯列矯正のため、

定期的に歯科に通院している。


治療は最終段階まできていて

現在は矯正した歯並びを固定させるための

装置を付けているのだけど

本人の歯磨きが適当すぎて

学校の歯科検診で引っかかり(虫歯)

用紙をもらってきた。


矯正をしていることもあって

5年生の一学期頃までは

息子が歯磨きをした後に

仕上げ磨きをしてあげていたが


さすがに6年生になってからは

本人に任せていた。


したら見事に赤紙が届く真顔



先月中旬、この用紙を持って

いつもの歯科医院を訪れた。


その時は

歯磨きがなってない!!

と先生から指導が入り、


歯ブラシ片手に歯磨き練習。


歯茎が腫れていて

歯磨き指導に時間もかかったので


治療は次回に持ち越しとなった。



「次回までに

しっかりと歯磨きをしておくように!」



先生にそう念を押されたその次回が

昨日だった。


前回の診察以降、

私は今まで以上に

歯磨きを促す声かけをしてきた。


家を出る前にも

口酸っぱく


『しっかりと歯を磨きなさいよ!』


と言い、息子も



「OK!完璧に磨いた!ウインク



とかなんとか自信満々に言ってるもんだから


それを信用して

特にチェックもせずに家を出た。


歯科医院は家から車で10分弱の場所にある。



矯正の方で歯科にかかるときには

息子に付き添って私も診察室まで入るけど


今日はひとりでいいよね?


と診察室には入らなかった。



しかし!!



息子が呼ばれて1分と経たずに

歯科衛生士さんが私のもとに来た。



「お母さん、

息子さんですが…

歯磨きってちゃんとやってますか?滝汗





………チーン



その表情、質問から察するに

息子の歯磨きは

きちんと出来ていなかったのだと分かる。




あ〜い〜つ〜め〜ムキー





「すみません…チーン

ちゃんと磨けてなかったですか?

なんならついさっき、

家を出る前にも磨かせてきたんですが…💦」





「ええーーーー!?ポーン




嘘?うそ!?ありえなぁーい!っていう

渾身の

「ええーー!」だったチーン




「ちょっと…

お母さんも中に入って見てもらっても

いいですか?滝汗



問答無用の呼び出しがかかる。



「はい…。すみませんチーン



私は深いため息をついて

大人しく連行された。



診察室に入ると

先程の歯科衛生士さんとは別の女性が

なんとも言えない複雑そうな表情をして

私を待ち構えていた。



「お母さん、

息子さんの歯を見てください」




「…はい……チーン



※見ました。


うん。


汚れてる〜チーン


ちょっと意味がわかんない。あはは。



え?なんで?



こりゃあ確かに

渾身の「ええーー!?」が出るわけだわ。


むしろあたしこそ今まさに


「ええーーーー!?」


って言いたいわ。


家を出る前の

あの自信満々の


「OK!完璧に磨いた!ウインク


って言う息子のドヤ顔を思い出し、



フツフツと怒りが湧いてきた。



思わず息子の脇腹を小突く。



「おかっ!…お母さん、

あれぇ〜?おかしいなぁ〜

俺的にはしっかり磨けてたと

思ってたんだけど…」



必死に言い訳を始めたので



お前、もう黙れ。



言葉には出さず

眼力で制した。


多分あたし今

スーパーサイア人なみの

オーラが出てる。


スカウターもぶっ壊れる勢いだろう。



そんなオーラを一身に受けた息子は



「…すいません無気力



と小さく言った。


その後、再び歯科衛生士さんによる

歯磨き指導が入り

息子、普通に叱られる。



「次回もこんなだったら

次はもうここにお泊まりだからね!」



「え!!ここに!?真顔



「そうだよ!1人でお泊まりだから!」



「え〜…驚き



「しっかりと磨かないと

何も治療できないんだからね!

ダメだよ!真顔



「…はい…すみません無気力



「あ!お母さん、息子さんて

今何年生でしたっけ?」



「…6年生ですチーン



「あら!だったらやっぱり

1人でちゃんとやらなきゃダメじゃない!」



「…はい…すいません無気力



ってな感じで散々注意を受け、

結局昨日も歯磨き指導だけで

治療に至らずに終わった。


息子が叱られている間、

親として情けないやら切ないやらで

本当にいたたまれない気持ちになっていた。


診察室を出る際、

この日初めて先生からも声をかけられ、


「次回もそのままだったら

もう治療できないですからね」



とどめを刺される。



「…すみませんえーん



もう平身低頭でペコペコママ。




会計を終えて

歯科医院を出た瞬間、


息子に向かって発した第一声が

自分でもビックリするくらい

ドスの効いた低い声だった。




「おぉ〜のぉ〜れぇぇぇ〜ムキー




「…!!すいません無気力




息子との歯科通院。


まだまだ時間がかかりそうだ…。