3月中旬のつきよみ自然農園の野菜たちです。

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72候: 桃始笑

読み: ももはじめてさく

意味: 桃の花が咲き始める

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まさに花々が、春の陽を浴びて笑っているような季節になってきました。


虫たちもそろりそろりと顔を出し始め、食べものを求めて縦横無尽に駆けまわります。


虫たちを食べに鳥たちが集まり、畑は賑やかになってきます。


そういう畑に立っている私たち人間も、青い空と茶色い土の間で、笑い合って野良仕事をしています。


日本には四季があり、ホッと一息、休める季節があり、そのおかげで、ひと踏ん張りする季節に底力も出てきます。


懸命に働いた春を終えると、強制的に休める長雨が降り、茹だるような夏を過ぎるまで、無理はせずに働き、秋にまた懸命になって働き、そして冬になる…。


このメリハリというかケジメのある季節の流れが、日本人の情緒を育み、文化を生み出してきたんだろうなぁ、と感じます。


今は春。


『蠢く』という漢字は虫たちの上に春が乗っかっています。


私たちは無数の生きものたちの営みのお陰で蠢いていられます。


虫や鳥たち、植物たちと共に、地上で蠢く季節になりました。



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