なんとなく私の『ルックバック』の感想はちょっと逆になってしまった。記録を見ると本を買ったのは『ファイアパンチ』に深く感化を受けているところだった昨年2月。しかしなぜか節約して読みたい気持ちで広げて読むのは無限に先延ばしにしてきた。同じ年の年末頃だったかな。ある日はツイッターで劇場版アニメーションの制作が決定されたという知らせに接し、その後少しずつ公開されるスチルカットとトレーラー。時間が経って今年の夏猛暑が始まる時に日本で先に封切りし、それと共に中村遥香が作業したサウンドトラックアルバムが国内ストリーミングサービスを通じても流通される。絵を描く二人の少女の成長物語という程度の背景知識だけがある状態で、私は一人でいる家にそのアルバムを時々大きく流しておく。映画を見てもいない状態で映画に挿入された音楽が先に耳に馴染む。どんな内容なのかも知らずに、毎日毎日音楽ともう少し親しくなる。この音楽たちの上に、どんなイメージや物語が重なり合うのか、私が持っている背景知識をもとに、背景知識と言っても通りすれるように見た絵の中のキャラクターと予告編映像の雰囲気がすべてであるそんなものをもとに連想が続く。私の意志とは無関係に、時を問わず、連想は何度も試みられて切れることを繰り返す。
夕方の退勤途中には新沙駅の近くにあるメガボックスに寄って映画を見た。なんか懐かしくて知っているふりでもしないといけないような音楽の上に思ったほど慣れてはない話が繰り広げられた。当然の話だが、予想できる部分よりは予想できなかった部分がもっと多かった。その中には忘れられないほど感覚的な表現もあった。見ながら少し泣いた。こんな話だとは思わなかったけど。
家に帰って洗って楽な服に着替えた後、簡単に夕食を作って食べてソファーに座って1年半の間寝かせておいた原作を見始めた。ところでこうやって逆さまの順番で見ていると、一場面一場面がちょっと痛いね。これをずっと見ないといけないのかそんな感じ、知っていながらも知らないふりをして見ているから。カットとカットの間を渡るたびにどうしてもためらってしまったし。そしてもう少し泣いた。
























