本というものを考える② | 2つの出版社/社長のブログ

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**「本のレビュー」「出版を目指す人への情報提供」 2つテーマで更新されます**  ー松崎義行ー

新たな詩集(10秒の詩シリーズの最新刊『幸せは搾取されない』)を上梓するにあたって、改めて本について考えています。

 

10秒の詩の既刊はこちらから

 

本の表紙を見たとき、皆さんはどのような想像をしますか?

面白そうなストーリーだなとワクワクしたり、絵や写真がキレイだなと感動したり、この本には役立ちそうなことが書かれていそうだと興味をもったり……。

本や人によってそれぞれでしょう。

 

皆さん、本を読む、または購入するときは、何かしらの期待を持ってページをめくると思います。

その期待に応えることも大事ですが、いい意味で“裏切る”。

これも良い本の一つのポイントだと思います。

 

読者は「こんな本かな?」と予想しながら本を読みますが、まったくの予想通りでは、逆に期待外れ。まさに読者の期待を超えるような展開が描かれている本にこそ、面白さがあると感じます。

 

例えば、私が小学2年生のときに出合った『ワッハワッハハイのぼうけん』(文:谷川 俊太郎、絵:和田 誠)。この本は、本なのにワッハワッハハイがワッハワッハハイでなくなってしまうから「9年いじょうたってからこの本をよまないでくれたまえ。」と書いてあります。

さらに本書は、ある程度の分厚さがあるのに、10ページ程度でストーリーが終わってしまいます。しかしそれでは本として成り立たないからオマケがついています。一言でいうと、本としてすごくふざけているのです。

 

当時の私はこの本を読んでとてもびっくりしました。本なのに全然真面目じゃない。でも私にとっては大切な一冊です。今思うと、本って自由なんだな、ということを感じさせてくれた作品だったかもしれません。

 

本とは何か。その定義はそれぞれの作家が考えれば良いと思います。

でも、ときにはその定義を超えて、読者の期待を裏切る本をつくっても良いと思うのです。

 

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