私の娘は今年で28歳になる。
彼女に出会ったのは、
彼女がまだ3歳だった。
3歳のわりには背が高く、
おとなしい女の子だった。
私にとっては初めての子育て。
だから最初はどうしてよいか
わからなかった。
息子が生まれてからも、
更にどうやって育ててよいか、
解らなくなってしまった。
こんな情けない親なのに、
娘は私の言う事をよく聞き、
反抗期はあったが、
それでも子ども達の中では、
一番手のかからない子だった。
娘は高校卒業後に
コミュニティカレッジへ入り、
そこから良い大学へ編入し、
日本語を勉強し始めたが、
やりたかった仕事が見つかった。
それはフライトアテンダント。
大学を卒業する事は
大切な事ではあるけども、
大学へ行く殆どの理由は、
良い仕事へ就くため。
彼女は卒業する前に、
やりたい職業に就いたのだから、
大学は後で卒業しても良いと
私は彼女に言った。
初めて二人で食事へ行った時、
旅客機ではなく、
プライベートジェットの
フライトアテンダントになる事が、
彼女の目標だと言う。
私が何故かと聞くと、
もっとお金を貰えるからと言った。
お金を儲けて何をするのか尋ねると、
「お母さんにあげるため。」だと
娘が言ったのだ。
何もしてやる事ができなかった
情けない母親に対しての
娘の優しい言葉に、
私は涙がでるほど嬉しかった。
あれから何年経っただろう。
彼女はいよいよ、
プライベートジェットに乗る。
拠点をナイジェリアにかえ、
オーナーと世界中を旅する。
先日もトレーニングで、
ロンドンとパリへ行き、
私に可愛いお土産を、
たくさん買ってきてくれた。
今日は家へ帰ってきて、
ナイジェリアへ行くため、
大量の荷物を
スーツケースに詰めている。
ナイジェリアへ行った後、
次はシンガボールへ行くらしい。
そのジェットにはオーナーの他、
アシスタント二人と、
パイロットが乗っているだけ。
そのオーナーの人格は素晴らしく、
彼の実績や映像をネットで観て、
私は本当に安心した。
億万長者ではあるけども、
とても優しい良い人のようだ。
彼女がこの仕事に就けた事は、
非常に幸運な事ではあるが、
彼女の努力もあってのことだ。
彼女の事を本当に誇りに思う。
そして私は、
そんな素敵な娘を与えてもらって、
本当に幸せな事だと、
しみじみ思った夜だった。
今日も感謝だね。
綺麗でしょ♡
