どこから耳掃除の話なんて・・・。
と思うだろうけど、
これって愛情表現の一つだと、
私は思っている。
私は人を好きになると、
その人の耳掃除をしたくなる。
アメリカ人の夫にとって、
私と結婚してからが
耳掃除は初めての経験。
三度の食事よりも、
夫婦の愛情行為よりも、
彼は耳掃除が好きだった。
二人が喧嘩をしている最中、
私が耳掃除をしてくれないと、
友達に電話で愚痴っていたのを
今でも覚えている。
耳掃除を怖がって、
最初からさせてくれない人や、
くすぐった過ぎて嫌がる人もいる。
しかし大体の人は、
大好きになってしまう。
妹の夫もそうだった。
彼の場合は私達姉妹にも、
「耳掃除してあげるからおいで」
と言って彼の膝を開けてくれたものだ。
もちろん私の夫の前では
そんな事は絶対出来ないけれど、
私達はそれは義理の弟の
愛情表現の一つだと思っている。
やはりMSにとっても
耳かきを使う耳掃除は、
初体験であった。
彼は好きだとも何も言わない。
だけどもいつも、
子犬のように私の膝の上に
小さな頭を乗せて目を閉じる。
それがとてつもなく
私にとっては可愛いのである。
薄目を開けてテレビを観るが、
彼は殆ど目を閉じている。
ただつまらないのは、
彼の耳は完璧な程いつもキレイ。
だからキレイにしがいがない。
汚くしてきてとは言えないけれど。
とにかく耳掃除はMSへの、
私の愛情表現なのである。