出会えた奇跡 | いつも感謝で

いつも感謝で

アトランタ在住のうぃどう、ぽーの日記

 

 

 

先々週の日曜日に

MSに会った時の事。

 

幼少時代の話を聞いた。

彼は妹と二人で、

母親の自殺未遂を

目の当たりにしていた。

 

彼はそれを飄々と私に言い、

何事もなかったように

話を続けたのだった。

 

いつもそうだった。

彼の傷付いた時の話を聞くと、

自分の中で彼は解決をしてしまい、

傷付いてないかのように振る舞う。

 

そんな彼の性格を知ってしまったから、

その話しを聞いて余計に

私の心は締め付けられ、

涙が出てきそうになった。

 

 

帰りに別れのハグをした時、

「もう貴方が傷付く事は

起きてほしくないよ。」と、

私は彼を抱きしめた。

 

「良い事も悪い事もあって、

今の僕がいるんだよ。」

彼は私を更にきつく抱きしめ

いつものように明るく言った。

 

「それでも私は、

もう傷付いてほしくないもの。」

と言って彼を見上げると、

彼は私にキスをした。

 

 

 

その時、

私は目を閉じ、

そのまま数秒動けなかった。

唇から徐々に全身に、

何かが浸透していく。

 

「ああ、やっぱり、

私は彼が好きなのだ。

彼がどんな風に私を扱おうと、

私が彼を好きなんだ。」

 

 

 

私は背伸びをして

両手で彼の頬を持ち、

もう一度彼にキスをする。

気持ちを抑える事が

できなかったからである。

 

そして私達は、

別れを惜しみながら

それぞれの家へ帰って行った。

 

 

 

こんなに人を好きになるのも、

一つの奇跡ではないかと、

私は思うのだった。