最近、コロナ禍のなか、世界の有名な劇場が、オペラ、バレーなどを無料配信しています。

勿論、支援を求めてはいるのですが。

いずれにいせよ、普段なかなか接することのできない、エンターテイメントに無料で触れることが出来て幸いです。

エンターテイメント業界にとっては、コロナは大変な痛手になっているんですね。

出来る人には、支援して頂きたいと思います。

 

ところで、最近、2015年の ミラノスカラ座 公演の プッチーニ作曲

オペラ トーランドット を見ました。

さすがに、スカラ座らしく、その衣装と舞台装置は素晴らしいものがありました。

 

トォーランドットと言えば、演技の終盤に歌われるアリア、誰も寝てはならぬ が有名ですが、

ここでは、第一幕で歌われる リュウのアリア ご主人さま、お聞きください を紹介したいと思います。控え目ですが、リュウの役は、この劇に於いて重要な役回りを演じています。

 

このアリアは、プッチーニが作曲したアリアの中で、個人的には、最も優れたものの一つと

思っています。

ここでは、往年の名歌手 レナータ・テバルディー の歌唱で聴いてみましょう。

彼女の済んだ美しい声と、切々と歌うその声には魅了されてしまいます。

 

 

 

 

ご主人さま お聞きください

ああ、ご主人さま お聞きを!

リューはもう耐えられません

心が砕けてしまいます!

ああ どれほど長い道のりを

あなた様の名を心に抱き

あなた様の名を口にしながら歩いてきたことか

でも もしあなた様の運命が

明日にも決まってしまったなら

さすらいの道の上で私たちは死んでしまいます

あの方は息子を失い...

私はあの微笑みの面影を失うのです

リューはもう耐えられません

ああ !

          (オペラ対訳プロジェクトより)