手紙 | こんな本、読んでます。

こんな本、読んでます。

どれくらい本を読んでいるのか記録してみます。。

最高は☆5つです。

手紙/東野 圭吾
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☆☆☆☆


白夜行などのミステリーとは一線を画した

ある意味、東野圭吾っぽくない作品。



強盗殺人を兄に持った直貴は、周囲の差別により

夢をあきらめ、恋人をあきらめ、職場を移りと

普通の人の幸せが、手をすり抜けていく。

犯罪加害者の家族の苦しみが切ない。


「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない」

と、直樹は言い切る。


犯罪加害の家族といった人を私は知らないが

実際に、身近にいたら、

たとえその人がどんなにいい人であろうと

どこかしら心に引っ掛かり、

なんとなく、深くはかかわりになりたくないと思ってしまうと思う。


異質なものへの漠然とした不安というか、

無意識かでの”悪”への嫌悪感というか

そういうものって、絶対にあると思う。


そして、それを感じるからこそ

直樹が差別により苦しむ姿に

居心地の悪さを感じてしまい、

いつものように主人公に感情移入することなく

弟3者的な視点から物語を読んでしまう。


映画化されたものはとても泣けるというが

本を読む限りでは泣けないというのは

たぶん、その辺りに理由があるのではないだろうか。



犯罪加害者の家族。

こんだけ犯罪がある世の中なんだから、

きっと私の周りにもいるんだろうなあ。