- ひつじが丘 (講談社文庫)/三浦 綾子
- ¥660
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- ☆☆☆☆
19歳という若さで、勢いにのって不貞な良一と結婚してしまった奈緒美。
そして彼らをとりまく人々。
酒や女に逃げる良一と、そこから離れるか離れないか心を揺らす奈緒美。
そして悲劇の結末。
もっと若い頃に一度読んだ記憶があるのだが
結婚した今になって読むと、
「愛することとは、許して許して許し続けることである」
というメッセージが心に響いてくる。
愛するという感情は、生まれてから今まで、実感したことがないかもしれない。
好きだとか、安らぐとか、一緒にいて心地よいとかは日々感じているが
それが愛するということなのだろうか、愛ってなんだろうという疑問は持ち続けている。
それに対するひとつの回答が、先のメッセージなのかもしれない。
そして、それを私が実践できているかというと否である。
成就することなんてないのかもしれない。
私という利己的な自分は、日々の疲れや体の不調、機嫌の悪さに流されて
いつもわがままに振舞ってしまう。
そこには、相手を許し続け、暖かく包むということはできていない。
読み返し続けることで心が浄化されていくような本です。