- 佐藤 友之
- 死刑囚の妻
- ☆☆
死刑囚の妻の立場を綴ることで
そこからみた死刑囚の待遇・立場を浮き彫りにさせている。
多くの「妻」は裁判中のうちに、または死刑確定のときには
姿を消すという。
逮捕の瞬間から家族はマスコミに追われることになる。
子どもや生活のことを考えれば、
戻ってこない人との縁をつないでおかない選択の方が自然だ。
一方、死刑囚は6等親以内としか通信ができないので
弁護士とすら連絡が絶たれることになるl。
死刑囚の孤独な処遇に驚く反面、同情はできない。
一つ印象的だったのは、フランスではたとえ死刑囚であっても
妻との肉体関係は維持できるということだ。
専用の面会部屋が刑務所内にあるそうで宿泊もできるらしい。
死刑囚の権利は束縛しても、妻の性欲求の権利まで奪うことはできない
という考え方に基づくもので
ガラス越しで10分間程度の面会しかできない日本とは大違い。
人権とはなにかということを考えてしまった。