- 木村 貢
- 総理の品格―官邸秘書官が見た歴代宰相の素顔
- ☆☆
著者は昭和27年に池田勇人の秘書となり、それ以来四代の総理に仕え
50年以上永田町を見続けてきた人物。
大平、宮沢両首相の首相秘書官を勤めたというが、名前を知ったのは本書が初めてだった。
宏池会という池田首相を中心とした政治グループを立ち上げ、
長らくその事務局を務めてきたという著者が
池田-大平ー宮沢といった人物を身近に見ながら、それぞれの首相が
どんな人間関係の中で生きて政治を行っていたのかを語っている。
当時の官邸担当記者の追想なども織り込まれ
政治家の人物像を浮き彫りにしている。
ニュースでしか触れる機会のない政治家の生態を知ることのできるいい本。
政治好き(そんな人いるかな?)にはたまらないかもしれない。
「加藤の乱」とかで印象になっている加藤紘一も、非常に頭の切れる優秀な人だとか。
ただ、やはり身内のことは悪くは書いていない。
宏池会は「汚い金」は受け取らなかったというが、じゃあ集めた金は何に使ったのか?
使い方は汚くないのか?
政治に金がかかるとはどういうことなのか?
庶民には分からないままであった。