- 坂本 敏夫
- 元刑務官が明かす死刑はいかに執行されるか―実録 死刑囚の処遇から処刑まで
- ☆☆☆
執行現場にも立ち会ったことのある元刑務官が、
内部資料と取材で死刑囚の現在を明かしたというドキュメント本。
死刑囚監房の様子や、処刑の瞬間、執行官の苦悩などが綴られています。
死刑囚については詳しくても、その死刑囚の罪については触れられていないので
何も考えずによむと、「死刑はかわいそうだ」ということになりかねない。
ちょうど昨日、死刑かどうかが注目された、女児強姦殺人事件のペルー人に無期判決がでた。
この本の読後だったため、なんとなくほっとしてしまった。
死刑という制度については、私は基本的には反対だ。
しかし、終身刑がない現在においては死刑が存在するのはやむ得ないし
終身刑ができたとしても、働けなくなった受刑者を税金で養うのかと思うと
疑問が残る。
ただ確実なのは、死刑を執行するには、執行者が必要であり、
その本人や家族への心の影響を考えると、しのびない。
多くの国で死刑執行者は、世襲であった時代が長い。
刑務官という仕事も、子どもが同じ道を歩むことが多いという。
本当に立派な仕事だと思うが、いろいろ大変だろうな。