☆☆☆
スカイ・クロラ、ナ・バ・ティア、そして本作は手元に置いて
続けて読んだ方がよい。
ともすれば作品の透明感に圧倒されて、
登場人物の関係が分からなくなるから。。
そして、すぐに前作を振り返られるように。。
スカイ・クロラで主人公は別の人だった。
ナ・バ・ティアで主人公は草薙水素(スイト)に変わる。
そして彼は女性(女の子)だった。
本作でも草薙水素が主人公であるが、
ある少年(カンナミ)が夢の中でスイトにささやく
「僕は、あなた以外じゃない」
読み進む(この本は読むという感覚ではなく
つれそうという感覚に近いのではあるが)につれて
謎が解け、謎が生まれる。
この本の装丁は灰色の雲が上下に広がる空である。
その透明な混沌が、内容をよく示唆している気がする。
森博嗣の「四季」の最後も四季の子ども時代が
混沌の中に描かれている。
その状態に似ている感じがした。