私の腕にある、この傷は
もう薄くて白い
ただの列になっている。
私の腕にある白い列は、
見える人と、
見えない人がいて、
見えても見えない振りをする人もいる。
私はそれをつかって
ひとを振るいにかける。
人は、目に見えるものは
覚えているけれど、
目に見えないものは、
いつか忘れてしまう。
ただの列といえど、私には
誰にも知られない戦いと
忘れてはいけない懺悔の跡。
消すぐらいなら、
最初からやらなければよかったこと。
何事もなかったかのように
したくないのは私の意地。
私はこの白い列と
生きていきたいの。
多くの人が思っているような
闇 ではなくて、
私の中の覚悟に変わったこの傷とね。
会社に「行くことだけ」で精一杯だった。
デスクワーク。ひたすら文字を打ちながら、
アイディアを思索しながら、
悲しさが溢れて涙が滲んで、
堪え切れなくなると、トイレにこもって
嗚咽していた。
仕事が辛いわけじゃない。
人間関係が悪いわけじゃない。
自己嫌悪と、罪悪感と、孤独感、
一人の部屋に帰っても、
自責の念から立ち直れない、
毎日のループから抜け切れなくて、
積み重なって、
休日も何の意欲も沸かなくて、
一人じゃどうしようもなくなっていた。
「私なんて生きていて、意味があるの。」
「この給料泥棒!ろくに仕事も出来ていないのに。」
「誰も私を分かってくれない。誰も私に気づいてくれない。」
「誰にもいえない。誰にどう打ち明ければいいのか分からない。」
・・・手首を切りたい。
・・・首を吊りたい。
・・・飛び降りたい。
そんな言葉と、情景が頭の中を占めた。
帰り道は泣きながら運転する日々ばかりだった。
言葉が出なくて、電話口で黙っている私に、
「帰ってくる?」
母が言ってくれた事は今でも忘れない。
今は、一人で黙々と考える隙を与えない、
今の仕事と、環境に感謝している。
あの悪夢みたいな、誰にも知られていない日々にはもう戻りたくない。
まだ、朦朧とする冴えない日も、時々あって、
何だか後遺症のようだと思う日もあるけれど、
元から私ってそんなに優秀じゃないし、
厳しいながらも「大丈夫、大丈夫!」となだめてくれる、
今の職場のパートさんの存在も有難い。
今は今で、それなりに悩みもあるけれど、
まあ、大丈夫でしょ!って思える、健康な心が戻ってきている気がする。
明るくて、元気に、振舞えるのは、
心の余裕がないと本当にできない。
デスクワーク。ひたすら文字を打ちながら、
アイディアを思索しながら、
悲しさが溢れて涙が滲んで、
堪え切れなくなると、トイレにこもって
嗚咽していた。
仕事が辛いわけじゃない。
人間関係が悪いわけじゃない。
自己嫌悪と、罪悪感と、孤独感、
一人の部屋に帰っても、
自責の念から立ち直れない、
毎日のループから抜け切れなくて、
積み重なって、
休日も何の意欲も沸かなくて、
一人じゃどうしようもなくなっていた。
「私なんて生きていて、意味があるの。」
「この給料泥棒!ろくに仕事も出来ていないのに。」
「誰も私を分かってくれない。誰も私に気づいてくれない。」
「誰にもいえない。誰にどう打ち明ければいいのか分からない。」
・・・手首を切りたい。
・・・首を吊りたい。
・・・飛び降りたい。
そんな言葉と、情景が頭の中を占めた。
帰り道は泣きながら運転する日々ばかりだった。
言葉が出なくて、電話口で黙っている私に、
「帰ってくる?」
母が言ってくれた事は今でも忘れない。
今は、一人で黙々と考える隙を与えない、
今の仕事と、環境に感謝している。
あの悪夢みたいな、誰にも知られていない日々にはもう戻りたくない。
まだ、朦朧とする冴えない日も、時々あって、
何だか後遺症のようだと思う日もあるけれど、
元から私ってそんなに優秀じゃないし、
厳しいながらも「大丈夫、大丈夫!」となだめてくれる、
今の職場のパートさんの存在も有難い。
今は今で、それなりに悩みもあるけれど、
まあ、大丈夫でしょ!って思える、健康な心が戻ってきている気がする。
明るくて、元気に、振舞えるのは、
心の余裕がないと本当にできない。
小説で読んだ情景や、
登場人物の心情と、
過去に自分が出会った人の
言動や振る舞いとが、重なり、
妙に合点がいった気分に
なることがある。
文章で読む、文字の羅列は、
リアルに想像することが
容易ではないけれど、
それが過去に自分が見聞きした
経験とシンクする、
言い表すならばそんな瞬間に、
それが私のスキルとして、
身に付く気がする。
自分の内にある、溢れてくるもの、
欲、憎悪、感動、喜び、悲しみ、
それを溜めに溜め込んで、
いよいよせきをきって
溢れ出さんとするとき、
切り裂いて放出すること、
それが「表現」なのらしい。
「切り裂き方」にも色々ある。
不可抗力によって、
無理矢理に破れた、「切り裂き方」
いまだ、と見計らって、
事前準備の心づもりで、
切れ味よいメスで切り込んだような、
整った「切り裂き方」
冒頭に述べた
「身に付けた気がするスキル」とは、
いわば後者なのである。
私は、男を愛するとき、
それは、その男の持つ「スキル」が
欲しくなるとき。
私の愛した男たちは、
クレバーで、自信過多であり、
なおかつ、その自己愛ゆえに
私の真の目論みに気づかない、
愛憎すべき間抜けっぽさがある。
私を側に置き、
存分に盗ませてくれる、
隙がある。
だけど、私はもう充分と気が済めば
彼らからフェイドアウトする。
彼らも私を少しずつ
疎ましくなってくる頃。
そりゃ、自分とそっくりな
理屈の組み立て方や、
話し方の癖を持った人が、
すぐそばに居付いていれば、
無意識的によい気分はしない。
私は、時間の無駄と思えば、
平気で切る。
一通り、つまらない、男なんて。
登場人物の心情と、
過去に自分が出会った人の
言動や振る舞いとが、重なり、
妙に合点がいった気分に
なることがある。
文章で読む、文字の羅列は、
リアルに想像することが
容易ではないけれど、
それが過去に自分が見聞きした
経験とシンクする、
言い表すならばそんな瞬間に、
それが私のスキルとして、
身に付く気がする。
自分の内にある、溢れてくるもの、
欲、憎悪、感動、喜び、悲しみ、
それを溜めに溜め込んで、
いよいよせきをきって
溢れ出さんとするとき、
切り裂いて放出すること、
それが「表現」なのらしい。
「切り裂き方」にも色々ある。
不可抗力によって、
無理矢理に破れた、「切り裂き方」
いまだ、と見計らって、
事前準備の心づもりで、
切れ味よいメスで切り込んだような、
整った「切り裂き方」
冒頭に述べた
「身に付けた気がするスキル」とは、
いわば後者なのである。
私は、男を愛するとき、
それは、その男の持つ「スキル」が
欲しくなるとき。
私の愛した男たちは、
クレバーで、自信過多であり、
なおかつ、その自己愛ゆえに
私の真の目論みに気づかない、
愛憎すべき間抜けっぽさがある。
私を側に置き、
存分に盗ませてくれる、
隙がある。
だけど、私はもう充分と気が済めば
彼らからフェイドアウトする。
彼らも私を少しずつ
疎ましくなってくる頃。
そりゃ、自分とそっくりな
理屈の組み立て方や、
話し方の癖を持った人が、
すぐそばに居付いていれば、
無意識的によい気分はしない。
私は、時間の無駄と思えば、
平気で切る。
一通り、つまらない、男なんて。