【蔦重浮世絵のキセキの世界へ「千葉市美術館」】 | pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

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稲毛の街が登場する「海は地下室に眠る」という推理小説。この作品に登場し、しかも稲毛に実際に在住していたというフランス人画家のジョルジュ・ビゴー 。彼が描いたという稲毛海岸の絵画を見ようと、家内と千葉市美術館へ出かけたことがあります。しかしながら。「公開していない」との係員の説明に絶句するばかり。そのときは、常設展示を少しばかり見て回りましたが、小さな浮世絵の作品が数多く展示されており、機会があれば、「じっくりと鑑賞しよう」と思ったものです。

その千葉市美術館で、なんと「江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」という企画展を開催中とのこと。蔦屋重三郎と言えば、家内といっしょに視聴しているNHK大河ドラマの「べらぼう」の主人公です。ドラマが面白いので、どんな人物なのかと「Gemini」(Google が開発した次世代AI )に聞いてみると…

・喜多川歌麿や東洲斎写楽・葛飾北斎たちの才能を見出し、
 世に積極的に送り出したプロデューサー。
・人物の顔を大胆にクローズアップした「大首絵」の構図や、
 背景に黒雲母摺りという新しい表現技法を取り入れたアートディレクター
・浮世絵だけでなく、洒落本や黄表紙といった大衆向けの小説、
 風刺の効いた狂歌など、様々なジャンルの作品を出版し、
 大衆文化を広げたインフルエンサー
・寛政の改革による幕府の弾圧にも屈せず、
 新しい企画でヒット作を出し続けるクリエイター

現時点の放映では、吉原から日本橋へ進出しようと、まさに一世一代の勝負に出たところ。そんなわけで、さっそく家内と日曜日に鑑賞に出かけてみました。

千葉市美術館は、千葉県千葉市中央区にある美術館です。千葉市美術館は、1927年に建てられた旧川崎銀行千葉支店を「鞘堂方式」で保存・修復した奇抜な建物で、その館内には、浮世絵や江戸絵画、現代美術、房総ゆかりの作品など約10,000点が所蔵されています。アクセスも容易で、千葉都市モノレール葭川公園駅から徒歩5分、JR千葉駅から徒歩15分に位置していて、地域文化の発信拠点として重要な役割を果たしているとのことです。

さて、「今回の展示」は、名品揃いです。
例をあげると…
・蔦屋重三郎が世に送り出した浮世絵黄金期の名品:
 ・東洲斎写楽の役者絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵」
 ・喜多川歌麿の大首絵「当時三美人」
・初期浮世絵から幕末までの系譜と展開を示す名品:
 ・初期浮世絵の菱川師宣「天人採連図」
 ・鈴木春信の錦絵「座鋪八景 台子夜雨」
 ・葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」
 ・歌川広重東「海道五十三次之内蒲原」



当日は、京成千原線で千葉中央駅へ。歩いて10分ほどで美術館に到着。10時10分前でした。5・6人の制服姿の女子高生たちが待ち合わせをしているようです。外観の撮影に夢中になっていると、早くも10時。中に入り、エレベーターで8階へ向かいます。

作品が意外に小さいことに、まずは驚きです。描く方もすごいけれど、彫って擦り上げる方も神業です。現物の精密さに絶句しかありません。しかも、時代が進むにつれて、より一層精緻になっていきます。構図も繊細で大胆。モデルとなった花魁たちのしなやかなこと。流れる動きの一瞬を絵師たちが切り取っているとはいえ、ポーズが美しく決まっています。

撮影OKの展示もあるので、気に入った作品は、とりあえず画像に収めていきます。
残念な点は二つ。一つ目は、解説の字が小さくて、読みにくいこと。二つ目は、コースがよくわからなかったこと。隣の部屋へも通じるコーナーで、そのまま隣の部屋へ進むべきなのか、同じ部屋の壁を伝うべきなのか、ぱっと見ではわからないのです。結局、エピローグを見たと思ったら第二章。というか第三章って見たっけ?でも、まあ、お腹いっぱいになるまで鑑賞したのは事実です。

8階を降りると7階や5階でも展示を見学できるそうですが、浮世絵とは関係のない展示なので、これ以上の情報は頭に入らないと、飛ばすことにしました。1階のお土産売り場で、家内は気に入った絵のポストカードを、私は読めなかった解説を知りたくてガイドブックを購入します。

帰りは葭川公園駅からモノレールに乗り、千葉駅で下車。二人ともお腹の方は空っぽ。なぜか二人とも無性にカレーライスが食べたくなり、ペリエ1階のフードコーナーへ。かなり混んでいましたが、席を難無く確保することもでき、シャウエッセンカレーを注文。今日は多少蒸し暑く感じる日。涼しい日もおさらばと、二人でカレーライスを堪能するのでした。



■錦絵
 版元、絵師、彫師、摺師四者の分業による木版多色摺りの浮世絵のこと


さあ、今日も地図と浮世絵を広げて、
冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。