東京オリンピックのサーフィン会場は房総半島の東浪見でした。先日の鵜原理想郷へ行く途中で見かけた東浪見駅は五輪の横断幕もなくなり、かつてのひなびた無人駅に戻ったようです。今回のパリオリンピックのサーフィン会場はどこかと探してみたら、タヒチ島ということで、パリから見てほとんど地球の裏側。そんなのありかよと思っていたら、開会式はスタジアム外ということで、セーヌ川を舟を使った入場行進。驚くことばかりです。同じことを東京でやるとしたら、隅田川とスカイツリーを使うのかなと妄想が広がります。いずれにせよ、すべての失敗の責任をコロナに押し付けることができて良かったねと、3年前の東京オリンピックははるか過去の話。
まあ、コロナから解放された日本人はやっぱりお祭り好き。先日の「稲毛せんげん通りまつり」も賑やかでしたが、近くの公園での盆踊りも盛大でした。午前中、オリンピックの開会式の動画配信を見たばかりでしたが、リアルな夕暮れ時の公園は、オリンピックに負けないくらい、熱量がありました。民謡調の定番の盆踊りは、円を形作るには踊る人が少なすぎて、寂しい感じはしますが、なぜか周囲の熱気だけは凄まじいのです。もともと広い公園ではありますが、屋台がそこかしこに林立し、大勢の待ち行列。付近の芝はビニールシートを敷いた家族連れで一杯。核家族やら三世代家族やら、何でもアリの状態。音楽も民謡調から現代風に代わり、いくつもの若い子達のグループが出演し、今どきのダンスを披露していました。踊りという概念に対して世代間の分裂がありすぎると感じるものの、「盆踊り」という場で世代を超えて、一つの場で楽しめるというのも素晴らしいものだと思います。いやー、まさに夏休みです。
さて、長い前置きでしたが、表題の「カタツムリを狙う犬」です。「いきなり何だそれは?」という感じですよね。位置情報ゲーム「イングレス」をプレイしていたら、そういう名称のポータルが自陣になったという通知があり、私も「何だそれは?」となり、とても気になって場所を調べてみました。どうやらそれは、海浜幕張にあるらしいのです。
海浜幕張といえば、アニメ「青いオーケストラ」の主人公たちが通う高校のモデルとなっている幕張総合高校があり、さらにはアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のヒロインの雪ノ下雪乃さんが住むマンションがあるところです。まあ、そんな紹介をしなくても幕張メッセやマリンスタジアムがある場所でも有名です。なにせ新副都心として開発された街です。個人的な印象としてはペデストリアンデッキが見事に発展している街で、とても歩きやすい街です。なにせ信号待ちがないというのは街として大きな魅力です。
そんなわけで、この日曜日の早朝ウォーキングは、家内と海浜幕張に出掛けてみました。遅めの朝6時前に家を出て、幕張本郷駅まで総武線の各駅電車。そこからは海浜幕張駅行きの2両編成のバスに乗りますが、途中の運転免許センターで下車。ここを出発点とします。通りが一つ違っていたようで、北へ向かいます。
場所はこの辺りと、ペデストリアンデッキの上から下を見下ろしながら、ブロンズ像が置かれそうなコーナーを探しますが、なかなか見つかりません。やはり、地上で探さないと、いうわけで階段を降ります。すると目の前の建物の花壇のすみに小さな犬のブロンズ像が見えました。近づくとこれまた小さなカタツムリがいます。ようやく発見です。宮崎駿氏のアニメ「アルプスの少女ハイジ」では牧羊犬のヨーゼフがいきなりカタツムリを食べてハイジを驚かすシーンがありますが、これはちょっと違うみたい。得たいの知れない生き物に犬がビックリしているという感じです。なかなか面白いものを見つけたという満足感で一杯です。
帰りは、同じくペデストリアンデッキを伝って、海浜幕張駅まで歩き、稲毛駅行きのバスに乗りました。幕張総合高校の前を通り、雪ノ下雪乃さんのマンション近くを通るというゴールデンルートでした。
◼盆踊り