雉始めて鳴く真剣勝負声高し | 葉音ののんびりブログ

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雉始めて鳴く真剣勝負声高し

夏井いつきの一句一遊、兼題「雉始めて鳴く」

1月17日(火)放送

 

『天』  雉始めて鳴く鬼北の鬼の肩で鳴く/新居浜・ちーちゃん さま

 

まぁ擬人化にはなっているんですけれども、鬼北(きほく)地方の鬼の肩、鬼ヶ城というその山の鬼の肩あたりで雉が鳴きはじめますよと。そうすると春が近づいてきますよなんていう一句なんですね。これなんかもう鬼北町にプレゼントして鬼北町のキャッチコピーにしてあげたいくらいですね。道の駅にこんなモニュメントもあるということなんですけれども、一句にしたときには、鬼ヶ城の肩のあたりという雄大な句に仕立て直されてるところがいいなぁと思いますね。鬼北町、句碑立ててやってほしい一句でございました。(夏井いつき先生のコメント)朧庵落書き俳句ノートより

 
「雉始めて鳴く」この言葉だけで8音も使ってしまうというとんでもない季語が兼題で‥‥^^;
一応時候の季語なので、やはり春が近づいてきた喜びが、根底にある句が良かったようです。
調べてみたら、鬼北町の名産品が雉なんですね。
 
画像はきじ工房さんからお借りしました。
 
しかも鬼北町のHPによると、鬼を核とした町づくりを進めているんだそうです。
雉、鬼北、鬼・・・こんな最強の組み合わせはないわけです。
名産品の雉も鬼を核とした街づくりも、まだまだ発展途上でこれから全国に向けて大きく展開していくのでしょうね。そんなところが「雉始めて鳴く」という季語とぴったりくるのかなと思いました。
詠者のちーちゃんさまが、鬼北町出身なのかどうかはわかりませんが、鬼北町そして愛媛という郷土への愛情を深く感じとることができる秀句だと思いました。