あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る(巻一 二十)



古典の授業で一度は目にする萬葉集の歌。

ムラサキを栽培している野を行ったり来たり 野の番人は見ていますよ あなたが袖を振っているのを。

という内容の歌ですが、私が、当時この歌に注目していたのは、袖を振るという行為。



そればかりに注意がいっていて、ムラサキを栽培している薬草園のことはちっとも頭にありませんでした。最近、萬葉集をペラペラとめくっていて、ふと、目が留まりました。



昔、見たり聞いたりしたものでも、視点を変えて見てみると、新たな気づきがあることを改めて知りました。