この時期になると必ず思い出す詩本



忘れもの


入道雲にのって

なつやすみはいってしまった

「サヨナラ」のかわりに

素晴らしい夕立をふりまいて


けさ 空はまっさお 

木々の葉の一枚一枚が

あたらしい光とあいさつをかわしている


だが、キミ!夏休みよ

もう一度もどってこないかな

忘れ物をとりにさ 


迷子のセミ 

さびしそうな麦わら帽子 

それから ぼくの耳に

くっついてはなれない波の音




小学校の教科書に載っていたものです。教科書は言葉の玉手箱です。機会があったら、手に取ってみてくださいね。