2018年2月1日〜3日の関西旅行記。
このブログは、英国館の続きです。
きっと、春になったらお花でいっぱいに飾られるんだろうなーというお庭のオランダ館。2月はちょっと寂しいのは、仕方がないですね。
比較的こじんまりとしたお屋敷。
オーストラリアの家、デンマーク館とは隣接しています。
リビングにはピアノとチェンバロ。
音楽好きなファミリーだったのでしょうか?
外交官である領事のお部屋だそうです。
執務机は簡素だけど重厚で。
こういった机が欲しいと思ってしまいました。
温かみがあって寛げる雰囲気。
ベッドの上の民族衣装が可愛い!
そういえば、スタッフさんも民族衣装を着てらして、凄く可愛かった!!
バスルーム。
大理石の洗面台(Washing table)はロイヤル・ドルトンの高価なものだそう
嫁ぐ日の朝、という感じでしょうか?!
ベッドの上のドレスはウェディング・ドレスですよねー?!
台所も温もりがあって、丁寧に使い込まれている感じがしてホッとします。
ホカホカスープの湯気が感じられそう。
あ、お腹が空いてきたー。
館の展示は一通り見てきたので。
いよいよお楽しみ、「オリジナル香水作り」の体験です。
香調についての展示があったり。
(もっと精密に写してきたかったー)
簡単に好みの香りを選ぶチャートがあったり。
名香のミニチュアボトルも沢山!
アロマに携わるものとして見所あり過ぎです。
香りにまつわる展示が充実していて。
調香師の方もとても雰囲気が柔らかくて素敵で。
いつまでもいたい空間です。
オリジナル香水作りは。
写真右下に写っている用紙に色々な質問事項があって、まずはアンケート記入します。
血液型、星座、年齢、好きな色、好きな素材、好きな果物、好きな音楽、好きな香調、好きな花、服装、常用している香り、サンプル4種類の中から好きな順番をつける
など、細かく記入して行きます。
その後、パフューマーさんからアンケートを元に掘り下げた質疑応答があって
(例えば好きな音楽のテンポは速い方が好き?とか)、それらの答えと、対面しての話し方や答えの選び方のイメージも盛り込んでくれて「私の香り」が作られて行きます。
芸能人も何人か香りを作ってらっしゃるようで
○○さんの香り、というムエットがいくつか置かれていました。
調香はプロのパヒューマーさんにお任せなので、出来上がりを待っている間、なんちゃってブレンダーな写真撮影をしてくれます
ポーズだけね。
試験管の中身は空です
アロマのブレンドより、揮発性の低い濃厚な材料を扱われているので、流石にプロ任せにしました。
似たようなことは家に帰って精油ブレンドで楽しむ事としましょう。
ふと、アンケートを書いていたテーブルの脚を見ると、猫足!
嬉しくなってパチリ
我ながらマニアだわ、と思います。
こんな所、撮影する観光客って少ないと思う。
ふっふっふ。
出来上がりました!
私の香り。
ちゃんとレシピナンバーがついて3年間保存してくれるそうで、ハガキやメールで再注文可能なのが嬉しいです。
箱も上品。
香水分類としてはオー・ド・パルファン相当らしく「1滴で十分香りますから、くれぐれもつけ過ぎないように」とのことでした。
出来上がりの香りをムエットにつけて渡してくれたのですが、できたての若い香りのせいか、周りの名香の瓶から溢れてくる香りに圧倒されてか「好きな系統の香りだけど、言うほど重くないし微妙に像がぼんやり? 満足度80%というところかな」と言う印象だったのですが、とんでもない!!
ごめんなさいっ!! ものです。
ムエットはそのままカバンの奥底に沈めて(アロマの時の癖)バッグ内部の香り付にしていたのですが、いつも何らかの香りを入れているので、なんの香りか忘れるし、感覚が麻痺してよっぽど強い香りや新しい香りじゃないと、いちいちバッグの香りを意識しないようになっていて。
このムエットのこともすぐに頭から飛んで観光に戻ったのですが。
時折、風に乗って、凄く心地よい香りがする。
どこからだろう?
神戸の街の香り?
凄く好き。
ずっとクンクンしていたいくらい恍惚とする香り…。
数時間経って、買い物でカバンを開けた時にブワーッとこの香りが立ち上がって「さっきから心地良かった香りの正体はこれ(ムエット)かぁー!!」と、びっくり。
トップノートはあくまで軽く。
儚いくらいのほのかな甘み。
シャンパンの泡に揺れるチェリーな感じ。
ミドルからぐーっとウッディな芯が入ってきて。
華やかさも出てきて大好きピオニー調に近い、ふんわりとした存在感。
ラストは微妙なエキゾチックさ、フルーティーさもありながら、よりしっかりと華やかな甘めフローラル。
ミドルからラストの香りが今まで出会った市販の香水のどれよりも好みで。
市販の香水もその時々で「これが一番!」と思って購入していたのですが、今回のはレベルが違う!
あくまでも軽やかな甘さでふんわりとしているのにシッカリと持続した像のある香り。この香りを知ったら、もう他の香水は買えないと思ってしまったほど自分にピッタリくる香りで。
調香師さん、すごい!!
「優しい華やかさ」をメインイメージに調香してくれたそうで、ざっと200種類くらいの原料を少しずつブレンドして作ってくれたそうです。
その中でもメインにしてくれたのはやっぱりお花。
アロマブレンドでも良く使うローズウッド、ジャスミンが入っていたのは「やっぱりねー、大好きだもん」と納得。
他にスズランとか色々教えていただいたけれど覚えきれなかった…
ミドルから出てくる”芯”は多分、ローズウッドかなぁー?
アロマをブレンドするときほどはっきり「ローズウッド登場ー!」と感じないブレンド具合ですが、好きな立ち上がりをするっていうことはやっぱり大好きローズウッドさんのお仕事じゃないかと思っています。
確かにムエットの1滴でも凄く香る。
アロマの比じゃない長時間の香り。
オードパルファムで目安は8時間くらいの持続と聞いていましたが、鼻が慣れても3日間は香りを感じていました(好きだから余計にキャッチすると言うのもあると思います)。
いや、ほんと凄いものゲットしてしまいました。
好きな香りすぎて。
身につけて自分を表現する香り(香水って本来こう言う風に使いますよねー)ではなく、もうビニール袋にこの香り詰め込んでスーハースーハーしていたい…と思ってしまう危険な香り。
人に嗅がせるよりも自分が嗅いでいたい香り。
まずい。
益々人間ダメになってしまいそうなアイテムを手に入れてしまったかも?!
オリジナル香水作りという名前だけでもワクワクしていましたが。
出来た香りを手にして満足度は150%
私にとって、この香水は人生変えるくらいの勢いのあるものです。
(滅多に肌につけたり携帯したりはしない香りだと思うから、嗅ぎたい人は言ってね。自分だけの睡眠用なのー。もう、この香りだけで妖精界にトリップできるわ←本当に頭、大丈夫なの?!)
普段付けるのは、相変わらずロクシタンのピオニー・トワレです。
このピオニーをもっと「ガツン」とした実像を持った香りにしたのがオリジナル香水の香りと思っていただけると、相当近いです。
オランダ館ではレシピ管理をしてくれますが、あくまでもNo.管理。
こんな凄い香水に名前が無いなんて勿体無いなぁー。
自分で何か名前をつけようかと目論見中です。