こんにちは。
緊張を味方にかえるメンタルトレーナー 吉田麻里です。
イソップ寓話の『キツネとぶどう』、一度は読んだことがありますよね。
おなかをすかせたキツネが、ブドウの木を見つけました。
食べようとジャンプしますが、届きませんでした。
キツネは立ち去りながらこう言いました。
「あのブドウはまだ熟していないし、酸っぱいに違いない。」
<このように、人間でも自分の力不足で出来ないのに、負け惜しみを言う人がいるものだ。>
小さいころ、このお話を聞いた時、「負けおしみをいったり、ひとにせいにしちゃいけないんだ。」
って思ったし、キツネのこと、「カッコ悪い!」とも思いました。
でもね、大人になって(そう、かなりの大人になって)こう思うんですよね。
「それもアリかな…」って。
もちろん、うまくいかなかったことを、人や環境のせいにして、自分の力不足を認められなかったら、成長は望めません。
ベストなのは、うまくいかなかった原因を追究し、また次に同じようなことが起こったら、
「この経験を活かせるようにしよう!」と努力することですよね。
最悪なのは、いつまでも「逃した魚は大きい」と、何もしないで愚痴り続けること!
この木がダメなら他の木を探すとか、視点や行動を変えてみるこが大切です。
例えば、カップルを解消した時とか、就活の面接で落ちた時とか。
そんな時は、
必要以上に、「私が至らなかったせいだ」と自分を責めたり、
「あ~!あんなにいい会社、他にないにちがいない」と愚痴をこぼし続けるくらいなら、
「きっと酸っぱい葡萄だったんだ!」
と軽やかに次に行くのもいいんじゃない?
って、思うんです。
ちなみに、フランスの詩人ラ・フォンテーヌがこの寓話を翻訳していますが、お話の後に
<愚痴をこぼすよりはましなことを言ったのではないか>
との教訓を書いているのだそう。
見方を変えれば、キツネの負け惜しみも
気持ちを切り換えて、心を平穏に保つのに役立っているのかもしれませんね。
緊張をコントロールして、心を平穏に!

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吉田 麻里