銀行資産について | なんでも日記

銀行資産について

プロパンガス様のブログから

http://ameblo.jp/propanegas/

から引用させていただきます。

以下引用

国民から郵貯や簡保で預かっているおカネ、郵政の側からすれば国民から借りているおカネ=負債が350兆円だけだ。

「資産が350兆円ある」というのは「なければならない」というだけのことで、実際には、ない。

いや、正確には、なかった。

なぜなら、郵貯・簡保で集めたカネを永遠に返ってくるアテのない特殊法人につぎ込んでいたからだ。

ただこれは、財投改革で、2007年までに全額が返ってくることになる。

ただし、現金で返ってくるわけではなく、財投債という名の国債に置き換わるだけだ。

2007年末で、郵貯・簡保の持つ国債は290兆円。

もしもこれを海外の金融機関が買収するとなると、シングルA格付けの債権は20%をリスク計上しなければならなくなる。

58兆円だ。

資本金がたった6兆円しかない郵貯・簡保が担えるリスク量ではない。

計算の方法にもよるが、50兆円以上もの債務超過に陥っている金融機関を買いたいと想うハゲタカ、あるいは買うことの出来るハゲタカなどいない。

ここまで金額になると、日本国政府が資本注入してまでプレゼントすることも不可能になる。

でも、まあ、こんなことでウケが狙えるということは、今でも日本人の中で新生ショックが尾を引いているんだろうな。

新生疑獄の問題点は偏に、安く売りすぎたことと持参金をあまりに多くつけすぎたことにあるんだけど、それを「外資」あるいは「ハゲタカ」の問題だと混同しているんだろうな。

あれは売り方だけが問題なんだけどね。

納税者としての日本人は大損こいたけど、預金者が何か損をしたわけじゃないんだから。

売り方さえ間違えなければ、もしも郵貯を買い取ってくれるような外資の金融機関があったら、買ってもらったほうが利用者にとってはきっと、いまよりずっと便利な金融機関に作り直してくれるだろうね。

期待薄だけど。

引用終わり

後でTBしますね。


350兆円の預金残高があっても、債務超過であるというのは驚きですね。

特殊法人への貸出残高が多額であり、かなり焦げ付いているというのは知っていましたが。

その貸出残高を、2007年末に財投債という国債290兆円に振りかえると。

そうなんですか、知らなかった。

プロパンガス様は、為替ディーラー一筋とのこと。

資本金が6兆円の郵貯が、シングルA格付けになるためには、20%すなわち58兆円以上資本金が必要だから、52兆円債務超過ということなんですか。

いや違うかも。

プロパンガス様がおっしゃっているのは、国債はシングルA格付けだから、290兆円の国債を資産として持つ郵貯を外資が買収するときに、20%をリスクとして計上しなければならないということですか。

つまり、債務超過だから、もし外資が買収するとなれば、瑕疵担保特約をつけるとすると、万が一の場合(国債暴落のリスクに対して)日本の政府が、20%、つまり58兆円を補填しなければ、外資は買ってくれないということなのでしょうか。

とんでもない数字でびっくり!!!!


金融のことは、英文エコノミストをずっと読んでいたので(勉強代わりだから眺めていたというべきか)、岡目八目くらいには、わかるつもり。でも、読んでいたのは、1985年から1997年くらいで、最近はwebで斜め読みする程度ですが。



昔々、日本の銀行が海外から撤退せざるを得なくなった原因のBIS規制で考えると、


注)BIS規制とは:BIS規制とは、国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する国際統一基準のことで、バーゼル合意ともいいます。BIS規制では、G10諸国を対象に、自己資本比率の算出方法(融資などの信用リスクのみを対象とする)や、最低基準(8%以上)などが定められました。自己資本比率8%を達成できない銀行は、国際業務から事実上の撤退を余儀なくされます。BIS規制は、国際間における金融システムの安定化や、銀行間競争の不平等を是正することなどを目的として、1988(昭和63)年7月にバーゼル銀行監督委員会により発表され、1992(平成4)年12月末(日本では1993年3月末)から適用が開始されました。
また、日本の金融機関が自己資本比率を計算する場合には、自己資本に有価証券の含み益の45%を参入することが認められました。


だそうだから、290兆円x0.08=23兆2000億円以上の資本金がなければ、国際業務から撤退しなければならない!!!

つまり!!!!郵貯を民営化すると、国際的に認められない銀行になる!!!

BIS規制を満たすには、その財投債という名の日本国債を売る。すると日本国債が暴落する!!!

日本国債を売らずに持っているなら、債務超過である。これは、

tooBIG tooFAIL(巨大すぎで、もし取り付け騒ぎが起きると金融システムが揺らぎ経済に甚大なる悪影響が及ぶ)なので、1990年代の銀行国有化や資本注入のときと同じように、国有化しなくてはならない!!!!!

なななーんと、郵貯は、民営化する前から、国有化しなくちゃならないじゃないか!!!

またしても朝令暮改!!!!

今の若い人たちには、金融危機なんて言葉を言ってもわからないかもしれない。山一證券が倒産したことを覚えているのは、何歳以上の人なのだろうか。