続く自然災害に思うこと | 髭のマスターのブログ

続く自然災害に思うこと

穏やかな暮らしを・・・

 

 

 

 

 

 

 

あの悲惨な西日本集中豪雨から2か月。

復旧、復興にはまだまだ時間がかかると心配されているなか、こんどは台風20号、21号と続き、特に21号は近畿地方を中心に大きな災害をもたらしました。

 

さらに追い打ちをかけるように北海道で大地震が発生。

尊い命が多数奪われ、多くの人々が罹災し、静かな生活を奪われてしまいました。

 

 

日本は昔から、確かに自然災害の多い国ではあるけれど、ことしは梅雨の大雨、夏の酷暑、そして火山の噴火、相次ぐ台風の暴風雨、大地震と本当に異常な年であります。

 

亡くなられた多くの方々のご冥福を祈り、被災された方々に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。

 

私が暮らしているここ四国、松山は比較的温暖、平穏な気候の地で、この度の台風20号、21号の暴風雨も西日本最高峰の石鎚山系が盾となって防いでくれて大きな被害はありませんでした。

たいへん有難いことと感謝せずにおれません。

 

 

それにしても、海水に浸かってしまって機能不全に陥った関西国際空港、また大地震によって『ブラックアウト』とか言われる全発電所の機能停止に陥った北海道電力の供給網。

これらは果たして大災害によるものと言い切れるものでしょうか。

想定外と一言で片づけられるものでしょうか。

 

人間の叡智の結集である科学技術により建設され、運営されている設備には違いありませんが、その科学技術を盲目的に信じすぎ、頼りすぎてきた結果なのではないでしょうか。

 

海を埋め立てて造成した土地に造られた関西空港は地盤沈下が進んでいると言いますし、北海道の泊原子力発電所は今回の「ブラックアウト」により外部からの供給電力が9時間も途絶えていたと言います。

震源地から離れていたからまだ良かったものの、直下地震であれば緊急時非常発電装置も稼働しない事態も起こり得るわけで、福島原発の事故を想い起こし、ゾッとしました。

 

これらは想定外の事態と一言で片づけることはできないと思います。

 

 

 

大地震発生からほどなくして「北海道電力に対して早期復旧を指示した」と発表した経済産業大臣。確かに大切なことではありますが、その声高な記者発表は、即座に対応していますよ・・と国民に対して姿勢を見せたいがための言い方のようにも私には聞こえました。

 

政府の会議の中で迅速、ていねいな対応を指示した総理大臣。それはよいことですが、原稿を棒読みしている姿、なかんずく「道民の皆さまは・・」と落ち着いた行動などを求めたくだりでは突然早口となり、本当に被災した人々に寄り添っているんだろうか・・と不安になりました。

 

こういう政府の対応を見聞きするたびに不安、不信感を覚えるのは私だけではないのではないでしょうか。

 

自分自身のことも含め、非常時に対する日ごろの備え、想定や行動指針の見直し、訓練の継続等々をきちんとしなければ・・と反省させられるこの頃です。

 

日々の暮らしは自己責任によるものかも知れませんが、万一大災害に遭ったときは、政府、地方自治体、地域社会と共に全体で互いに助け合って、人の温もりを感じられる対応をとっていきたいものと心底思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風21号四国上陸の前日には、ご近所の早場米の田圃では被災を防ぐ意味もあってか、早や稲刈りが済んでおりました。

 

 

また別の田圃では正にいま稲穂が頭を垂れて稔りの秋を迎えております。

 

 

平穏な中に時がながれ、季節が移ろい、人々に幸せな暮らしがもたらされるよう願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

平成30年9月8日(土)

       髭のマスター