奈良市【やまなかみゆきピアノ教室】山中です。
レッスンに来ていた五年生の生徒さん。
ぐんぐん背が伸びて、制服のスカートが、ミニスカートに。。。
確か、少し前は、いい感じに着こなしていたけれど。
終わりのご挨拶の時に思わず、
『背〜〜伸びたねぇ、スカートが短くなってる』
と言うと、横からお母さんが、
『そうなんです、あと一年だから、買うの、勿体無いし、でも短いし』
って、少し困ったお顔で話されました。
私は、
『あと一年だけれど、制服こそ、生活の中で一番長い時間、身につけているものだし、少しでも快適に過ごせるように、と思いますよ。高いブランドの服を買うならサイズの合った制服を買われたら…と思います』
と申し上げました。
これは、亡き母が私に言っていた言葉です。
『世の中のお母さんは、なるべく制服にお金をかけないように、かけないようにしてるなぁ、制服こそ、1日の中で一番長いこと着てるのに、なんで、すぐに大きなるからって、ブカブカのやつ買うんやろ。
ブカブカがピッタリになった頃には、ボロボロやし、ピッタリの時期ってどれくらいあるんやろ?それやったら、最初からピッタリのん着せて、小さくなる頃にボロボロになる方がマシやん』と。
確かに。。。
『私服として着るブランドの服って、週に何回着る?それも、何時間やろ?制服を着る時間の10分の1もないやろ、そんなもんにお金かけて、何枚も買うんやったら、制服のピッタリを買ってやればいいのに』とも。
それは、娘の私に言っていたのか、誰に言っていたのか私の記憶もおぼろげだけれど。
一理あるなぁ、と思って聞いていましたが。。、
私が言った言葉に、生徒のお母さんも、
『そうですねぇ、あと一年でも、毎日着ますもんねぇ』とおっしゃってましたけれど。
『卒業式で、スカートの丈を気にしながら、卒業証書もらうのもねぇ。。』ってだめ押ししてしまいましたが。、、( ̄▽ ̄;)
去年、私立の小学校に入学される生徒さんのお母さんにも、制服の採寸があるのでレッスン時間を変更して欲しいって言われたときに、同じようなことを申し上げました。
シャツやブラウスの袖が長くて、鉛筆で袖口が汚れたり、その鉛筆が書きにくかったり、手を洗うのに袖が邪魔だったり、『大きい』というのは、小さい子どもには、いちいち負担であること、それに、ブカブカは快適な生活を送れず着心地が悪いことも申し上げると、
『心しておきます』とおっしゃって。
発表会の前にお渡しするお手紙の中にも、『衣装に関する注意事項』のところで、『大きすぎる衣装については、ご家庭でサイズの調整をして下さい』と但し書きしています。
舞台袖で、間近に迫ってくる出番にドキドキする上に、やれ、襟がかゆいとか、カッターシャツの袖が長いとか、レースがチクチクするとか訴えられても、こちらでは対応できないこと、また、衣装のストレスで演奏に集中出来ないのは論外であること、必ず、本番までにその衣装を着て家で演奏してみて、不具合がないかチェックしておいて欲しいと←ここまで記載するのもどうかと思うけど、なにぶん、うちの発表会は、スタッフがいないので、先生、手が回りません。
子どもって、『今』なのよねぇ。
『今』快適な環境で過ごせるか、窮屈な思いをするのか、ブカブカな思いをしている時間が長くて、『快適な今』は短くて。。。
なので、声を大にして言いたいなぁ。
制服なり、制服がなくても、学校へ着て行く服って、『ちょっと大きめ』はアリでも、『めっちゃ大きい』のんは、やめてあげて、と。
そして、『快適な環境』『快適な今』で言うと、ピアノや補助ペダル についても、
上手になるかわからん、とか、すぐに補助ペダル要らんようになるから、ではなくて、
今、必要!
占い師やあるまいし、上手になるかどうかなんて、わからんやん。
わかっていること、確実なことは、
上手になるために、
今、それが要る。
今、必要!
それだけやん。
先のことばっかり言うてもしゃーないんと違う?
それは、制服にしても、衣装にしても、ピアノにしても、補助ペダルにしても同じこと。
すぐに着られへんようになるからとか、すぐに大きなるかもしれないとか、どんだけ大きなるかのスピードなんて、そんなことはわからん、
ピアノも、すぐに上手になるんか、すぐに補助ペダル要らんようになるんかなんて、そんなことはわからん。
もっかい言うけど、わかっていることは、
快適な環境 を今、整えてあげること。
それだけやん。