ファザコンだと言っていた母は、祖父が亡くなってから穴埋めするように私への依存が増しました。そして大嫌いなのに、振り回されながらも「父親の愛」を求めていました。亡くなる間際までずっと。
祖父が入院するようになり、母が面会に行くと帰り際に「また来るね」と握手していました。言葉を発せないけど強く握り返して離さない祖父。気持ちなんて交わっていません。冷めた目で眺める私。
ただ単に死ぬのが怖いだけの、家族になんの愛情もない祖父に、最後だけ都合が良いと嫌悪感でいっぱいでした。感謝の言葉を聞いたことがなく、その手に込められた気持ちは?どうせ身勝手なものでしょ。
いつからか私は病院に行きません
病院から「命が危ない」と連絡があったある日、母は「父さん、父さんっ!」と呼び続けたそうです。そうすると脈が微かに動き出す。何度も繰り返してると「もう楽にしてあげて」とストップがかかります。
そして私との二人暮らしが始まります。正直祖父が居なくなって清々しました。自己中心的で、何より我が娘を召使いや奴隷のように扱って。愛されたくてご機嫌伺いしている母を見るのも嫌でした。
(この構図は母と私の関係にも当てはまります)
だからこれで母も楽になれて、平穏な日々が過ごせるかもと期待したんです。実際は依存対象がこちら1択になって、私への監視や干渉がエスカレートするのです。振り返ると病的すぎてストーカーでした。