術後1ヶ月の診察で、摘出した腫瘍が悪性だった
(つまりがんだった)ことを宣告されました。
H先生の話は続きます。
「詳しくいうと腺房細胞がんというものです。
耳下腺がんにはいろんな種類があるのですが
その中でも悪性度は低いものです。」
元気づけてくれるような力強い話し方でした。
悪性度は低いと言うことでちょっとホッとしました。
そして今後の治療の見通しを説明してくれました。
まず腫瘍があったところをあらためてエコーで検査する。
先月の手術で切除した腫瘍を見ると
腫瘍の端の方にもがん細胞が入っているので
体にまだがんが残っている可能性もあるが、
自分としてはきれいに取り切ったと思っている。
だから、エコー検査でがん細胞が残っていないことが確認できたら
あとは数ヶ月とか1年ごとの検査で経過観察していくことになる。
そんなお話でした。
主治医のH先生は優しいのです。
事実は事実としてハッキリ伝えますが
希望を持って次に向かえるような話し方をしてくださいます。
しかし私は疑り深く慎重で、ぬか喜びの嫌いな性格です。
どちらかというと前向きではありますが
期待通りにいかなかったときのことを考えて
落胆を最小限に抑えるための保険をかけておく癖があります。
最悪の場合を頭の片隅に置いておくのです。
私が調べた一般的な耳下腺がんの治療の流れは、以下のとおりです。
まずはがんの取りこぼしがないかを検査する。
取りこぼしがあったときは(場合によっては放射線治療などを挟んで)
再手術して取り除く。
転移の可能性を抑えるため、浸潤の有無に関わらずリンパ節は切除するのが基本。
(腫瘍が極小さく初期だったなど、場合によっては切除しないこともある)
さらに転移がないか全身を検査し、転移があった場合は
それに見合った治療(放射線治療、抗がん剤治療、手術)を施していく。
H先生がおっしゃったように経過観察だけで済むのがいちばんいいですが
上記のような流れもしっかり頭に叩き込んであります。
私の場合は何十年も腫瘍を放置してしまっていたことと
腫瘍がかなり大きかったことを考えると
このまま何も無しで済むとは思えないなぁ・・
さて私の予測の話は置いておいて、
(↑精神の余計な消耗を防ぐためリアリストに徹します)
実際の治療はまず左耳下のエコー検査です。
約1ヶ月後に検査の予約が入りました。
また間が空くんだな〜そんなにのんびりしていて大丈夫?
まぁでも、大丈夫じゃなければすぐに検査をねじ込むはず、
それで大丈夫だとH先生が判断したから1ヶ月後なのだろう、
と信頼モードで考えることにしました。
もともと怪我の治りが遅くて困るほど代謝がゆっくりな私です。
年齢も50歳を過ぎてますます代謝は下がるばかり。
病巣は手術で残らずとったはずだとH先生もおっしゃっている。
きっと、大丈夫!
疑り深く慎重な割には呑気なところがあるのもまた私です。
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我が家のすぐ近くの景色です。本当にド田舎です。
通勤路(前ブログを参照してください)よりは標高が低い分
少しだけ季節が進んでいるでしょうか。
それでも平地よりは標高が高く寒冷地なので、春の訪れは遅いす。
今日は新緑を見に来たであろうバイカーとたくさんすれ違いました。
