私の手術室の準備ができて、担当のスタッフさん2人が迎えに来た。

指示されるがままに靴を脱ぎ、ベッドに横になる。

バジャマの上着のボタンを外し布を被せられパジャマを脱がされる。

脱いだパジャマと靴は病棟の看護師さんが部屋に持って行ってくれるようだ。

 

あれ、ズボンは脱がなくていいのかな?なんて考えている間に

ベッドが動き手術室に運ばれる。

寝たまま移動なんて初めてで変な感じ。酔いそう。

 

部屋の中央に置かれて少し待つと

麻酔科医が来て酸素マスクを装着される。

「麻酔のお薬入れますね」(全身麻酔は点滴から入れる)

「深呼吸している間に眠くなりますよ、はい、深呼吸してください」

ゆっくり数回息を吸ったところで意識が切れた。

 

・・・・・

 

名前を呼ばれて目が覚める。

 

あれ、えーと私何してる?・・あぁ、手術が終わったのか

あっという間だったけど、本当はどれくらい時間が経ってるんだろう?

 

「少し待っていてくださいね」と言われ目を開けてじっとしていると

担当スタッフさんが来てベッドを手術用から病室用に移動させてくれる。

(手術着を持ってズルッとスライド)

 

手術室から出たばかりの暗い廊下(手術棟内で一般の人は入れない)で

夫が顔を覗き込んで「終わったよ、お疲れ様」と声をかけてくれた。

私は声が出せずコクリと頷いた。

(頷いたつもりだけど本当に頭を動かせていたかは謎)

 

*ここまではちょっと記憶が曖昧です

 細かい記憶漏れがあるかもしれません

 

病室に戻ると看護師さんが点滴などを整えてくれ

改めて夫が入ってきた。

いろいろ声をかけてくれたが、

私はまだ酸素マスクもしているし体中に管が繋がっていて動けず、

顔の左側(手術箇所)は痛いし、

頭はボーッとしているし、

顔の筋肉もうまく動かせず、

あまり話せなかった。とても疲れていた。

夫はそんな私を気遣って早々に帰っていった。

 

まもなく看護師さんが酸素マスクを外しにきてくれた。

 

主治医のH先生も様子を見にきてくれ声をかけてくれた。

頑張って喋りたかったけれど短い返事をするのがやっとだった。

 

 

以下、ボカシ入れてますけどグロ注写真です

(見たくない方はスクロールしないでくださいね)

 

 

 

 

いいですか?

 

 

 

いきますよ

 

 

 

 

   !  !  !  !  !

 

手術の後すぐに(私がまだ手術室で麻酔が覚めるのを待っている間に)

H先生が夫に手術の経過を説明してくださいました。

4.5センチとかなり大きな腫瘍で大変だったそうですが

顔面の神経を傷つけないよう反応を見ながら慎重に行なった

とおっしゃっていたそうです。

そのときに見せてくれた腫瘍(この後病理検査に出す)を

夫が写真に撮っておいてくれました。

赤い色をした楕円形の腫瘍がビンの底に沈んでいます。

私自身、こんな大きなものが入っていたのかと驚きました。