耳下腺腫瘍、しかも良性の可能性が高いことがわかり

前向きな気持ちで治療にあたると心を決めた私。

 

しかしこのとき気がかりなことが2つありました。

 

1)この事実を周囲に伝えるかどうか

東京でそれぞれの人生を歩み始めた娘たちや

心臓病を患う母とその面倒を見ている姉には

余計な心配をかけたくありません。

腫瘍を摘出してしまえば治癒するということですし

入院も1週間程度と短い。

万が一手術中などに何かが起こって

私の命が脅かされる事態に陥ったり

入院や治療が長引くようなことにでもならない限り

今回の病気と手術については伝えずに済ませよう、

後々なにかの機会に事後報告すればいい、そう考えました。

休みをいただく関係上、職場の上司には言わざるを得ませんでしたが、

私自身と夫と職場の上司以外は誰もこの事実を知らない状態で

手術に臨むことにしました。

 

2)心臓手術をしたばかりの母の容体

自分の検査・手術と母の容体の悪化(場合によっては死)が

重なってしまったらという心配がありました。

母の主治医は母がいつ死んでもおかしくないとおっしゃっていました。

ただ、それが明日かもしれないし1年後かもしれない、と。

何も知らない母は長生きする気満々です。

その気持ちだけで生きながらえているような状態なのかもしれません。

見えない体の中のこと、いつどうなるかなんて予測はつかない、

予測のつかないことで思い悩んでも仕方がない、

母と私、互いの事情がかち合わずうまく切り抜けられることを祈りつつ、

いざとなったら事情を説明して母のことは姉に丸投げし

私は自分の治療に専念させてもらおう、

そんなふうに心を決めました。

 
   ピンク薔薇  ピンク薔薇  ピンク薔薇  ピンク薔薇  ピンク薔薇
 
我が家の木蓮、花がたくさん出てきました。
今年は一段と色が濃い気がします。