執着心 |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

 田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

2度の心臓手術を乗り越えた我が母の退院日は
4月とは思えないほどの暑い日でした。
 
翌日には不思議な雲が浮かびました
 
比較的健康体で周囲からもよく「若いね」と言われ
それが自慢だった母85歳。
「手術をした方がいい」という医者の言葉に
当初ショックと戸惑いでいっぱいだったようですが
勇気を出して手術を受けました。
術中は血圧の急降下・急上昇など
主治医を慌てさせる瞬間もあったそうですが
見事生還を果たしました。
 
最近少しボケ始めていたところに
入院・手術の影響でせん妄も出て
一気に老け込んだ感は否めませんし、
心臓以外にも機能の落ちた臓器があって
今後は食事に気を使っていかねばなりません。
 
一緒に暮らしてくれている姉ともども
料理はあまり好きではなく
食べ物に気を使うことなく
好きなものを好きなだけ食べてきた人なので
食事制限は大変だろうなぁと思います。
私はもともと栄養や添加物を自分なりに気にしていて
料理も苦にならない方なので
これからは母と姉をサポートしたいと思います。
離れて暮らしているので充分にはできないでしょうけど。
 
それにしても、手術を決心するときに
「まだ生きる!長生きする!」と言った母の声は
とても力強かったなぁ。
カテーテル手術ができるギリギリのタイミングで
心臓の不具合を発見できたこと、
早急に手術を受ける決断を下せたこと、
術中の危機を乗り越えられたこと・・
幸運と医者の手腕ももちろんありますが
母の生への執着の強さがあったからだと思います。
 
自分が85歳になったときに同じくらい
生への執着心が残っているだろうか・・?
自信はないですね。
まだ50代なのでさすがに今死にたくはないですが
もし事故などで死ぬことになっても
それは仕方がないかなと思っています。
娘たちも大人になり私がいなくても心配ないし
それなりに幸せな人生で思い残すこともない、と。
今でさえこんなふうに思っているのですから
85歳になって病気になっても
年齢相応だから仕方ない、もう充分生きた、
とすんなり死を受け入れてしまいそうです。