このニュースには胸が痛む。
作品を生み出すということが
どれだけ大変な作業か。
「そんなの誰にだって作れる」
と言う人がいるけれど
「じゃあなた作ってみなさいよ
ただし、この作品が生まれる前の世界でね」
と言いたい。
見てから真似して作るなら
それこそ誰だってできる。
何もないところから発想し
絶妙なバランスのもと
芸術作品として成り立たせることが
どれだけ難しいか。
内なる思いと知識と技術と時間と
いろいろなものをつぎ込んで
出来上がった貴重な作品を
故意に壊すなんて
どんな心の持ち主だろう。
その荒れた心をケアしなければ
根本的な解決にはならないことはわかる。
わかるけど・・
もし私が壊された作品の作者だったら
自分の悲しみや怒りを抑えきれるかどうか。
芸術を愛する一ファンとしてだけでも
受けた衝撃は甚大だというのに。
壊された作品の作者である
クワクボリョウタさんは
事件に対するコメントの中で
「誰かに怪我を負わせたわけではありません」
とおっしゃっているけれど、
心に傷を負った人が
ご本人を含めてたくさんいるはず。
作品が破壊されたこと、
破壊するような人間がいること、
芸術を軽んじる態度、
荒んだ心を醸成する環境・・
本当にいろんな意味で心が傷つく。
自分の不満のはけ口として
誰かの大切なものを踏みにじる行為が
いかに残忍で
思っている以上に大きな影響力があるか
中学生にもなってわからない子ども。
でもそう育て上げてしまった周囲の大人たちこそ
その責任の重大さを自覚すべき。
事件の子の親、学校の教師はもちろん、
このような事件を知った私たち大人は皆
心しなければならない。
こんな悲しいこと、悲しい子どもが
これ以上現れないように。
ショックが大きくて
まとまらない文章になりました。
読んでくださってありがとうございます。